この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
台風の通り道なのに、なぜ今バタネスが注目されるのか

フィリピン最北端、台湾との間に浮かぶ島々と聞くと、身構える人もいるかもしれません。
実は年間を通じて訪れられる時期は限られるのに、SNSではここ数年じわじわと写真が増えています。
渡航歴が10回を超えた私自身、セブやマニラとはまったく違う「フィリピンらしくないフィリピン」の景色に、行く前から興奮を隠せませんでした。
緑の丘、石造りの家、荒々しい海。
この組み合わせは他のどの島にもありません。
ケンタバスコ空港(Basco Airport/BSO)へのアクセスとベストシーズン


📍 バスコ空港(Basco Airport/BSO)
結論から言うと、行き方は空路一択と考えておいた方が現実的です。
フィリピン国内線の買い方については以前まとめた記事でも触れましたが、バタネスは特にフライトの少なさが際立つ路線です。
マニラからはフィリピン航空の直行便で片道約1時間50分〜2時間、乾季エリア別の旅行最適時期を比較した記事で解説した通り、フィリピンでも地域ごとにベストシーズンは大きくずれます。
バタネスは台風の通り道にあたるため、6〜11月は欠航リスクが高めです。
逆に比較的天候が安定しやすい3〜5月ごろが計画しやすい時期だと言われています。
ただし離島の天候は変わりやすく、余裕を持った日程が前提になります。



ひと目でわかるバタネス諸島旅行の基本データ
まずは数字でざっくり全体像をつかんでおきましょう。
細かい内訳はこのあと解説します。
実際にかかる「本当の」費用感


正直に言うと、バタネスはフィリピン国内では割高な部類の旅先です。
離島ゆえに物資も運びにくく、宿泊費・食費ともにセブやボホールより高めに見ておく必要があります。
それでも欧米やヨーロッパの秘境旅行と比べれば、3泊4日で7〜9万円程度に収まるケースが多い印象です。
この価格でこの景色が見られると考えると、決して高すぎる投資ではないと感じます。
バスコ灯台(ナイディ灯台 / Naidi Lighthouse, Basco Lighthouse)で出会う夕暮れ


📍 バスコ灯台(ナイディ灯台 / Naidi Lighthouse, Basco Lighthouse)
営業時間・料金は変更される場合があります。訪問前に公式サイトやGoogleマップで最新情報をご確認ください。
バタネス旅行の玄関口、バスコ市街から徒歩やトライシクルで気軽に行ける絶景ポイントです。
丘の上に立つ白い灯台と、その向こうに広がる太平洋の眺めは24時間いつでも無料で楽しめます。
特に日没前後は空全体がオレンジ色に染まり、風に吹かれながら海を見下ろす時間は格別だと言われています。
市街地から近い分、滞在初日にまず立ち寄っておきたいスポットです。
マルボロカントリー(ラクー・ア・パヤマン / Racuh a Payaman)の牧草地に立つ


📍 マルボロカントリー(ラクー・ア・パヤマン / Racuh a Payaman)
アイルランドの田舎かと見間違うような、なだらかな緑の丘が延々と続く場所です。
バスコからトライシクルで片道30〜40分ほど、料金は交渉制と聞いています。
牛や馬がのんびり草を食む横で、崖の下には荒々しい海。
この対比がバタネスらしさそのものです。
フィリピンで「牧草地と絶壁の海」を同時に見られる場所は、ここ以外になかなかありません。



フンダシオン・パシータ(Fundacion Pacita Batanes Nature Lodge)で泊まる贅沢


📍 フンダシオン・パシータ(Fundacion Pacita Batanes Nature Lodge)
バスコ空港から車で約5km、丘の上に建つロッジ兼アートスペースです。
宿泊しなくても、テラスからの眺めだけで一見の価値があると言われています。
石造りの建物と海を見下ろす立地が、バタネス滞在の拠点として人気を集めている理由の一つです。



南バタン島ツアーで巡るハウス・オブ・ダカイ(House of Dakay)と暮らしの記憶


📍 ハウス・オブ・ダカイ(House of Dakay)
営業時間・料金は変更される場合があります。訪問前に公式サイトやGoogleマップで最新情報をご確認ください。
バスコからイバナ方面へ約14km、南バタン島ツアーで立ち寄れる古民家です。
寄付制で見学でき、石灰岩と茅葺き屋根でできた伝統家屋の内部を見せてもらえます。
すぐそばにはオネスティ・コーヒーショップ(Honesty Coffee Shop)があり、店員がいないのに商品と料金箱だけが置かれた無人販売所として知られています。
イバナ港のすぐ隣という立地で、サブタン島行きの船を待つ間に立ち寄る人が多いスポットです。
店員がいなくても成立する商店が観光地として機能している時点で、この島の治安の良さが伝わってきます。






サブタン島(Sabtang Island)・イトバヤット島(Itbayat Island)まで足を延ばす秘境体験


もう一段深く潜りたい人には、離島の離島へ渡る選択肢もあります。
サブタン島へはイバナ港から伝統船ファルワで約30分〜1時間、石造り集落が残るチャバヤン集落が見どころです。
さらに北のイトバヤット島は、バスコから小型機で約10〜15分、または船で約2〜4時間かかると言われています。
船便は天候による欠航が多いため、日程には余裕を持たせる必要があります。
北のヴァルガン・ボルダー・ビーチや、絶壁を見下ろすチャワ・ビューデッキも、北バタン島ツアーの定番として組み込まれることが多いスポットです。



こんな声も
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
実際の体験談ではなく、旅行者からよく聞かれる感想を属性別にまとめています。
セブやボホールを一通り回った後だったので、まったく違う景色に新鮮な驚きがあった
フライトの本数が少なく日程調整が大変だったが、行った価値は十分にあった
物価は他の島より高めだったが、静けさと空気の澄み方は別格だった
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
こんな旅行者には向いている、こんな人は要注意
結論、予定に余白を持てる人向けの旅先です。
| 向いている人 | 要注意な人 |
|---|---|
| 自然の景色をじっくり楽しみたい人 | タイトな日程しか組めない人 |
| 離島の静けさを求める人 | 欠航に精神的に耐えられない人 |
| 写真・旅行記録が好きな人 | 夜のにぎやかさを求める人 |
マニラやセブの喧騒に疲れた人ほど、この静けさが心地よく感じられるはずです。
準備の仕方・始め方のステップ
離島旅行だからこそ、事前準備の丁寧さが満足度を大きく左右します。
個人手配が不安な場合、旅行相談窓口や無料の旅行カウンセリングを一度利用してみるのも、日程調整の負担を減らす一つの方法です。
STEP1 フライト確認
マニラ発着の直行便本数が少ないため、まず往復スケジュールを固める
STEP2 シーズン選定
台風シーズンを避け、比較的天候が安定しやすい時期を選ぶ
STEP3 宿泊・ツアー予約
北バタン島・南バタン島ツアーを事前に手配しておく
STEP4 予備日を確保
欠航に備え、帰国日の前後に1日程度の余裕を持たせる
よくある質問
バタネス旅行に関して、よく聞かれる質問をまとめました。
一人旅でも大丈夫ですか?
治安は良好とされており、一人旅の旅行者も見られます。ただし公共交通機関が少ないため、ツアーやトライシクルの手配は事前に検討しておくと安心です。
予算はどれくらい見ておけばいいですか?
3泊4日で7〜9万円程度を目安に考えておくと計画しやすいです。航空券の価格変動によって上下する点は留意してください。
ベストシーズンはいつですか?
台風の影響が少ない3〜5月ごろが比較的安定していると言われています。ただし離島特有の天候変化には常に注意が必要です。
セブ島やボラカイと比べて何が違いますか?
ビーチリゾートとは異なり、緑の丘や石造り集落など自然と暮らしの景観が中心です。にぎやかさよりも静けさを求める旅先です。
まとめ
バタネス諸島は、簡単には行けないからこそ記憶に残る場所です。
フライトの少なさや天候リスクは正直に受け止めた上で、余裕のある日程を組むことが満足度を左右します。
セブやマニラを何度も訪れた人ほど、この島の静けさに新鮮な驚きを感じるはずです。
まずは航空券の空き状況とベストシーズンを照らし合わせるところから、計画を始めてみてください。











