はじめまして、Mahoganyと申します!
2012年に日本の大学を卒業後、オーストラリアのクイーンズランド州に位置するブリスベンにやって来ました。
現在もブリスベンで暮らしながら、動物関連の仕事をしています。
この記事では、私のオーストラリア移住に関する実体験をお話ししていきます。
移住のきっかけ、準備したもの、生活費、移住のメリットやデメリットなど、さまざまな内容について解説していくので、移住を検討中の方はぜひご参考にしてくださいね。
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オーストラリアへ移住した時期
私がオーストラリアに渡航したのは、2012年12月です。
2012年3月に日本の大学を卒業し、その年の年末にオーストラリアに移住しました。
高校の修学旅行先がオーストラリアだったため、実に5年ぶりのオーストラリアでした。
日本の大学に在籍していた時から、「卒業後はオーストラリアに行こう」と決めていたため、大学を卒業してから渡航までの約9か月間は移住に向けての準備をしていました。
オーストラリアへ移住したきっかけは大学院留学!
私がオーストラリアに移住しようと思ったきっかけは、大学院留学です。
大学在学中にカナダに1年ほど留学したことがあり、異文化の中で学習する刺激と楽しみを知りました。
それ以来、海外で本格的に勉強することに強い関心を持っており、大学卒業後に海外の大学院に進むことを考えていました。
元々、観光業で働きたいという希望があったことから、ツーリズムとホスピタリティマネジメントの分野に絞って大学院を探し始めました。
そして、自分の希望に合う大学院がオーストラリアにあったことから、進学先をオーストラリアに決めました。
私が進学希望していた大学院は、オーストラリア国内に数か所のキャンパスを所有しています。
ツーリズムとホスピタリティマネジメントコースは、ブリスベンキャンパスで開講されることになっていたため、ブリスベンに移住することになりました。
無事に大学院を卒業した後は、2年間フルタイムで働けるビザを申請しました。
その後、大学院在学中に知り合った現在の夫とのパートナービザを申請し、永住権を取得しました。
移住するまではとても大変でした!
私は、大学在籍中に海外の大学院進学を決めました。
オーストラリアの大学院から入学許可を得るためには、取得しなければならない英語のスコアがあります。
すぐにスコアをクリアできるか分からなかったため、準備期間は余裕を持って1年半ほど取っていました。
大学4年生の後期で大学院留学の準備を始めたことから、大学の試験や卒論と同時進行で英語の勉強をするのが大変でした。
また、私の身近に日本から直接オーストラリアの大学院に進学した人がいなかったことも、移住の準備で苦労した点です。
ネットで情報を集めていたのですが、大学院ではなく大学に留学するという方や、既にオーストラリアで語学留学をしている方が大学機関に入学するというケースが多かったです。(2012年時点)
手探り状態で準備や申請をしなければいけなかったことはもちろん、大学院入学後の自分の姿が想像できず、「本当に勉強についていけるのか」という精神的なプレッシャーを感じながら準備をしていました。
幸い、英語のスコアが思っていたよりも早く取れたため、それが自分の自信に繋がったと思います。
貯金やビザの手続きなど、移住する際に準備したものは?
オーストラリアの大学院は、一般的に入試を開催していません。
必要書類を大学院に提出し、書類審査で合否が決まります。
そのため、進学するにあたって多くの書類を集める必要がありました。
大学院によって必要書類は異なりますが、私の場合は以下のようになっています。(2012年時点)
入学フォーム
大学院ごとに、入学用のフォームが用意されています。
大学院のウェブサイトから直接ダウンロードする、メールで問い合わせをするなど、大学院ごとに異なる入手経路があります。
私は、ウェブサイトの申請ページからダウンロードしました。
入学フォームは全て英語となっているため、よく確認しながら記入することが大切です。
最終学歴の成績証明書
私は、最終学歴である日本の大学から成績証明書を取り寄せました。
私が進学予定にしていた大学院は、英語の成績証明書の原本が必要でした。
大学院によっては、日本語の成績証明書も揃えて提出する必要があるので、事前によく確認することがポイントです。
成績証明書は、コピー不可の場合が多くなっています。
そのため、もし複数の大学院を検討している場合は、申請する大学院と同じ数の成績証明書を取り揃えなければなりません。
私が申請した大学院は、2012年時点でGPA5.0以上の成績が必要でした。
必要となる成績は、各大学院やコースによって異なります。
もし成績が大学院の入学基準を満たしていない場合は、他の大学院に申請する、日本国内で新たな最終学歴を作るなど、対策を考えなければなりません。
パスポートのコピー
身分証明書として、パスポートのコピーをメールで送る必要がありました。
パスポートがなければ入学手続きができないため、パスポートを持っていない方は早めに申請することをおすすめします。
また、パスポートの有効期間が近い場合、大学院側から受け付けてもらえないケースや、渡航時に入国を拒否される可能性もあります。
パスポートは、留学期間をカバーできる有効期限のものを用意しておけば安心です。
私の場合、10年間のパスポートを取得して2年後に留学準備をしていたため、有効期間は十分にありました。
英語力の証明書
英語圏以外の国からオーストラリアに大学院留学する場合、英語力の証明書が必要です。
入学後に問題なく授業についてこられるか、大学院レベルの英語力を身に着けているのかといったことを、大学院側も懸念しているからです。
私が進学予定にしていた大学院では、IELTSかTOEFLのスコアのみが提出可能でした。
私はIELTSを受験しましたが、IELTSにはアカデミックモジュールとジェネラルトレーニングモジュールの2種類があります。
大学院進学の場合は、アカデミックモジュールで受験することが必須となります。
大学院や専攻科目によって必要なスコアは異なりますが、私の場合はoverallで6.5以上、各セッションで6以上を満たす必要がありました。
無事にこれらのスコアを達したため、英語力の証明として大学院に提出しました。
貯金残高の証明
学費やオーストラリアでの生活費をきちんと払うだけの経済力があるのかを証明するために、貯金残高を提出する必要がありました。
私は、大学院の学費プラスアルファで500万円ほどの貯金を用意していました。
ただ、大学院や専攻科目によって必要な貯金残高は異なります。
卒業までの学費と生活費をまかなえるだけの貯金を口座に入れておけば安心ですが、不安な場合は大学院に問い合わせてみましょう。
海外保険加入の証明
大学院を卒業するまでの期間をカバーした海外保険加入の証明が必要でした。
私の場合は、大学院が指定した現地の保険会社に加入しました。
大学院によっては、必要な条件を満たしていれば、個人で好きな保険会社を利用することも可能なようです。
海外保険加入の証明は、ビザの申請時にも必要でした。
私は文系だったことから、大学院入学にあたって上記の書類を提出しました。
理系の学科やコース内容によっては、履歴書、ポートフォリオ、推薦状などが必要となります。
書類の取り寄せに時間がかかる場合もあるため、早めに行動を開始することが大切です。
大学院に書類を送付してから1か月ほど経って、入学許可証がメールで届きました。
ビザの申請には、大学院の入学許可証と海外保険加入の証明が必要です。
無事に入学許可証が手元に来てから、オンラインで学生ビザを取得しました。
ビザ取得までの流れ
オーストラリア移民局のウェブサイトにアクセスし、新規でビザの申請をしました。
表示される質問に順番に答えていき、最後にビザ料金の支払い画面となります。
その後、海外保険加入の証明を入力する画面になり、詳細を打ち込むと健康診断用の紹介状がダウンロード可能となりました。
その紹介状を持って、学生ビザ用の健康診断を実施している最寄りの医療機関に行きます。
健康診断の結果は病院から直接送付されるそうで、健康診断後に私が何かを提出する必要はありませんでした。
その後、数週間経って無事に学生ビザが取得できました。
日本国内にある全ての医療機関が学生ビザの健康診断に対応しているわけではないので、予約前に必ず問い合わせることをおすすめします。
私が取得した学生ビザは、卒業までの期間プラス1か月程度がカバーされていました。
学生ビザを申請した当時、ツーリズムとホスピタリティマネジメントのコースで1年半ほど大学院に通う予定にしていました。
ただ、大学院に入学してから、ビジネス系の科目を4科目追加で履修するとMBAも修了できると大学院側に勧められ、合計2年間大学院に通いました。
はじめに取得していた学生ビザの期間を超えてオーストラリアに滞在することになったため、現地で半年分の学生ビザ延長手続きを行いました。
その際に必要だったものは、以下となります。(2014年時点)
- ―大学院が発効した延長分のコース証明書
- ―海外保険加入の延長分の証明
- ―健康診断書
- ―パスポートのコピー
また、個人的に移住で準備したものは、常備薬、生理用品、日焼け止め、履きなれた靴などです。
オーストラリアでの生活費は?
オーストラリアに到着して最初の2か月間は、ホームステイをしました。
私が利用したホームステイには滞在費と3食分の食費が含まれており、生活費の1か月の内訳は以下のようになっています。
- ホームステイ費用:10万円
- 日用品代:5000円
- 交通費:8000円
- 交際費:1万円
その後、大学院で知り合った友人たちとシェアハウスで暮らし始めました。
その際の1か月の内訳は以下のようになっています。
- 家賃(1人部屋):6万円
- 光熱費:3000円
- 食費:3万円
- 日用品代:5000円
- 交通費:5000円
- 交際費:1万円
光熱費は、一緒に暮らすシェアメイトたちと折半していました。
また、食費に関しても、調味料、パン、お米、牛乳などをシェアメイトたちと共有していたため、比較的安く済ませることができたと思います。
オーストラリアは、物価の高い国です。
外食が多いと出費がかさんでしまうため、節約したい方はできるだけ自炊することをおすすめします。
尚、私は大学院から近いシェアハウスに引っ越したため、ホームステイ時代よりも交通費を抑えることができました。
オーストラリアに移住して良かったこと
私がオーストラリアに移住して最も良かったことは、ライフワークバランスが良い点です。
現在、私は朝10時に出社し、夕方5時に退社するシフトで働いています。
残業や時間外労働がないため、自分の時間を大切にしながら暮らすことができています。
もちろん、業種や職場によっては時間外労働が発生する場合もありますが、オーストラリアでは職員側が長時間の残業を拒否することができます。
以前、日本で複数のアルバイトをしていたことがありますが、暗黙の了解で残業を強制している職場を多く目にしました。
そういった働き方に前から疑問を抱いていたため、ライフワークバランスを大切にできるオーストラリアに移住して良かったと思っています。
オーストラリアに移住して大変だったこと
オーストラリアに移住して最も大変だったことが、日焼け対策です。
私が10年間暮らしているブリスベンは、オーストラリアの北側に位置し、非常に暑い地域です。
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特に日差しは年間を通して凄まじく、冬でも日中は半袖で過ごせる日があります。
数時間おきに日焼け止めを塗り直す必要があるため、日焼け止めの消費スピードもとても速いです。
オーストラリアに移住して1年目の頃、私は日本から持ってきた愛用の日焼け止めを使い切ってしまいました。
仕方がないので、現地の薬局でSPF50の日焼け止めを購入しましたが、その日焼け止めが私の肌に合わず、湿疹のようなものが出来たのを覚えています。
元々アトピー体質ではあったものの、これまで日本の日焼け止めで肌荒れを起こしたことはありませんでした。
それ以来、日本製の日焼け止めのストックを切らさないように気を付けています。
日本とオーストラリアでは、気候も湿度も全く違います。
身体が環境に慣れるまでは肌も敏感になりがちなので、普段使っている日焼け止めをたくさん持ってくることが大切だと思いました。
また、オーストラリアの真夏の日差しは、日焼け止めだけでは防げない場合も多いです。
帽子や長袖の上着を併用するなどして、紫外線によるダメージや皮膚がんのリスクから肌を守るようにしましょう。
オーストラリア移住を検討している皆さんへのアドバイス
オーストラリアでは、さまざまな人種の人たちが暮らしています。
日本の常識が通じない場合も多く、柔軟な考え方を持つことが大切です。
移住直後は、カルチャーショックを受けることもあるかもしれません。
でも、そういったショックを刺激に変え、自分の経験値として吸収していくことで、広い視野で物事を考えられるようになります。
多文化を受け入れることによって、より深く周囲の人たちと仲良くなっていけるはずです。
また、オーストラリアは、文化だけでなく気候も日本と異なる国です。
移住して間もない頃は、体調不良などに見舞われることもあるかもしれません。
普段から飲み慣れている常備薬や、使い慣れている日焼け止めなどをしっかりと持参し、もしもの場合に備えるようにしましょう。
どんな時でも身体が資本なので、健康でいることが移住生活を楽しむための最重要ポイントです。
今回は、オーストラリアへの移住に関して実体験を交えてお話ししました。
「オーストラリアに移住したい!」という方は、ぜひ参考にしてください!
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