この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
「フィリピンの宝石」と呼ばれる島が、なぜこんなに知られていないのか

セブやボラカイの名前はすぐ出てくるのに、「カミギン島」と聞いてピンとくる日本人は、まだそう多くありません。
ところが地元フィリピン人の間では「フィリピンで最も美しい島のひとつ」と長年語り継がれてきた場所なんです。
ケンタも最初、「ミンダナオ島の近くに小さな島があるらしい」という程度の知識しかなくて、正直なところ半信半疑で調べ始めました。
でも調べれば調べるほど、「なぜ今まで知らなかったんだろう」という気持ちになってくる場所でした。
島の面積は約265平方キロメートルとコンパクトながら、活火山・温泉・滝・白砂ビーチ・沈没した教会跡まで、驚くほど多様な自然と歴史が詰まっています。
観光地化が進みすぎていないぶん、人混みを気にせずゆっくり過ごせるのも魅力のひとつです。
ケンタ


カミギン島をひと目で把握する


まず数字でカミギン島の輪郭をつかんでおきましょう。
費用感・日数・治安・季節、どれも事前に知っておくと計画が立てやすくなります。
日本からカミギン島への「正直なアクセス事情」


カミギン島への道のりは、少しだけ工夫が必要です。
結論から言うと、マニラまたはセブを経由してミンダナオ島・カガヤンデオロかブトゥアンに飛び、そこからフェリーで渡るのが一般的なルートです。
主なルートをまとめると、こんな感じになります。
| 経由地 | 移動手段 | 所要時間(目安) |
|---|---|---|
| セブ → カガヤンデオロ | 飛行機 | 約1時間 |
| マニラ → カガヤンデオロ | 飛行機 | 約1時間30分 |
| カガヤンデオロ → バリンゴアン港 | バス・車 | 約2時間 |
| バリンゴアン港 → カミギン島・ベノア港 | フェリー | 約1時間 |
乗り継ぎが多いのは確かですが、逆に言えば「自力でたどり着いた達成感」があります。
フェリーの甲板から島が近づいてくる瞬間は、セブやボラカイとはまた違う高揚感があるんだとか。
カガヤンデオロへのアクセスや市内の過ごし方は、こちらの記事で詳しくまとめていますので、立ち寄り観光と組み合わせるプランも検討してみてください。



「え、これが全部ひとつの島に?」カミギン島の見どころ


コンパクトな島なのに、見どころのバリエーションがとにかく多い。
それがカミギン島の一番の意外性です。
- 白砂島(White Island): 珊瑚礁の上に浮かぶ真っ白な砂州。バンカーボートで約15分。バックに活火山・ヒボク=ヒボク山がそびえる風景は、写真映えという言葉だけでは追いつかない絶景です。
- カティバウアン温泉(Katibawasan Falls): 深い森の中に落ちる落差約76メートルの滝。マイナスイオンたっぷりで、気温が高い日でも滝つぼ周辺は涼しく過ごせます。
- 沈水教会跡(Sunken Cemetery): 1871年の火山噴火で海中に沈んだ教会と墓地。水面下に見える十字架のシルエットは、美しくも静かな神秘感があります。ダイビング・シュノーケリングで間近に見ることも可能です。
- ヒボク=ヒボク山トレッキング: 標高約1,552メートルの活火山。経験者向けのルートが多いですが、山頂からの360度パノラマは格別との声が多いです。登山前に地元ガイドへの確認が必須です。
- キャンポ・マリポサ温泉: 炭酸泉が湧く珍しい温泉。炭酸の泡が体にまとわりつく独特の感覚が人気で、地元の人にも愛されているスポットです。
これだけのスポットが車で1〜2時間もあれば一周できる島に集まっているのは、本当に驚きでした。
島内の移動はハバルハバル(バイクタクシー)やトライシクルが便利で、ドライバーさんと交渉して半日ツアーをお願いする旅行者も多いようです。



旅の前に知っておきたい「リアルな費用の内訳」


「カミギン島って安く行けるの?」という声はよく聞きます。
結論から言うと、現地での滞在費は非常に抑えやすいです。
ただし日本からの航空券代が全体の費用を左右するので、早めの予約が重要です。
フィリピン旅行の現金・両替・カード事情はこちらの記事で詳しく解説していますが、カミギン島は現金払いが基本の場面が多いため、ペソの準備は多めにしておくのがおすすめです。
カミギン島が「向いている人」と「ちょっと待って」な人
正直に言うと、カミギン島は「すべての旅行者に向いている島」ではありません。
でも、刺さる人には深く刺さる場所です。
| こんな人には向いている | こんな人は要注意 |
|---|---|
| 混雑した観光地を避けたい | ナイトライフ・ショッピングを期待している |
| 自然・アウトドアが好き | 快適なリゾートホテルが必須 |
| ダイビング・シュノーケリングをしたい | 英語に全く自信がない(島内は英語が通じにくい場面も) |
| のんびり過ごしたい・連泊したい | 乗り継ぎが多い移動が苦手 |
| ミンダナオ島の複数エリアを巡りたい | 短期間でたくさんの観光地を回りたい |
カミギン島最大の魅力は「人が少ないこと」ですが、それはインフラや観光サービスも発展途上という意味でもあります。
快適さをある程度優先するなら、宿選びには時間をかけることをおすすめします。






カミギン島旅行の準備ステップ


初めてカミギン島を目指す場合、準備の順番が結構大事です。
特にフェリーの時刻は季節や天候で変わることがあるので、現地の最新情報を確認しながら動くのが安心です。
フィリピンの雨季・乾季ごとの旅行事情はこちらの記事でエリア別にまとめています。
カミギン島はミンダナオ島北部に位置するため、雨季(6〜11月頃)はフェリーが欠航するケースもあります。
乾季(11〜5月頃)を狙うのが無難です。
ミンダナオ島・カミギン島について、よくある質問
編集部に寄せられた疑問や、調べていてよく見かけた質問をまとめました。
ミンダナオ島の治安が心配です。カミギン島も危ないですか?
ミンダナオ島全体の治安についての懸念はよく聞かれますが、カミギン島は島として独立しており、治安は比較的落ち着いているという声が多いです。ただし外務省の最新の危険情報は必ず旅行前に確認してください。
一人旅でも問題ありませんか?
一人旅の旅行者も多く、島内のハバルハバルやゲストハウスのスタッフと交渉しながら回っている人が多いようです。英語は通じる場面も多いですが、必ずしも流暢ではないため、ジェスチャーや翻訳アプリを活用する余裕があると安心です。
カガヤンデオロとカミギン島、セットで旅行するのはアリですか?
とてもおすすめの組み合わせです。カガヤンデオロは白水川ラフティングなどのアクティビティが充実しており、カミギン島の静かな自然と対比が楽しめます。4〜6泊あれば両方を余裕をもって楽しめます。
カミギン島でダイビングはできますか?
沈水教会跡をはじめ、周辺海域にはダイビングスポットが複数あります。島内にダイビングショップが何軒かあり、初心者向けの体験ダイビングから対応しているところもありますが、事前の問い合わせをおすすめします。
フィリピンのほかの有名な島と比べて、何が一番違いますか?
最大の違いは「静けさ」と「多様性」です。セブやボラカイのように観光インフラが整っていないぶん、手つかずの自然や地元の日常に近い体験ができます。活火山・温泉・滝・水中遺跡がひとつの島に揃う場所は世界的にも珍しいといえます。
まとめ:カミギン島は「知る人だけが得をする」島でした
調べれば調べるほど、「なぜこの島がもっと有名じゃないんだろう」という気持ちになりました。
アクセスに手間がかかることが唯一のハードルですが、それを超えた先にあるのは、フィリピンのほかの有名地では味わいにくい「本物の静けさ」です。
セブやボラカイに何度か行ったことがあって「次はちょっと違う体験がしたい」と感じている方には、特に刺さる島だと思います。
フィリピン全土の観光名所をエリア別に比較したい場合は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
旅の準備段階ではフィリピン旅行に持っていくべきものリストも参考にしてみてください。
現金の準備・虫除け・日焼け止めは、カミギン島では特に重要です。
「知る人だけが得をする島」として、カミギン島はまだしばらく穴場であり続けそうです。
この記事が旅の計画のきっかけになれば、編集部としてとてもうれしいです。













