この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
「本当の費用」は出会いから日本での生活まで含めて考える必要がある

フィリピン人女性との国際結婚を考えるとき、多くの人が気になるのが費用です。
ただ「結婚式にいくらかかるか」だけを見ると、落とし穴にはまる可能性があります。
実は、出会いから結婚、そして日本での生活スタートまでを視野に入れると、かなり多くの費用が発生してくるからです。
相手を信頼して長く付き合うための期間、フィリピンでの手続き費用、日本への呼び寄せにかかるビザ関連の費用、そして2人で日本で暮らすための準備…。
これらをすべて合計すると、実は数百万円単位の出費になることも珍しくありません。
この記事では、実際のカップルたちがどのくらいの費用をかけているのか、そしてどこで思わぬ出費が発生しやすいのかを、段階ごとに整理してご紹介します。
段階別にみる|出会いから結婚までの費用内訳

フィリピン人女性との国際結婚は、実は「1回の決断」ではなく、複数の段階を経て進んでいくプロセスです。
それぞれの段階で費用が発生するため、事前に全体像を把握しておくことが大切です。
以下は一般的な費用の目安ですが、相手のバックグラウンド、2人の居住地、結婚式のスタイルなどで大きく変動する可能性があります。
ケンタ


ひと目でわかる|各段階での費用相場


国際結婚のコストは、その段階によって大きく異なります。
以下のカードは、それぞれの段階での一般的な費用目安をまとめたものです。
段階①|出会いから交際・プロポーズまで(30~80万円)


フィリピン人女性との出会いのきっかけは人それぞれです。
オンラインマッチングアプリ、フィリピン留学中、旅行先での出会い…。
いずれの場合でも、関係を深めるまでには複数回の渡航や長期滞在が必要になることがほとんどです。
渡航費(往復航空券)は1回あたり5~8万円程度。
出会ってからプロポーズまでに、平均3~5回フィリピンを訪れるカップルが多いため、そこだけで15~40万円かかります。
加えて、相手との食事やデート費用、プレゼント、長期滞在時の宿泊費などが加わると、この段階で30~80万円というのは現実的な金額です。
また、フィリピン人彼女の家族・親族との付き合い方ガイドでも触れていますが、相手の家族に会う際のご飯代やプレゼント、家族の緊急事態でのサポート費用なども予想しておくべきです。
段階②|結婚前の手続き・書類作成(10~30万円)
国際結婚には日本の役所手続きだけでなく、フィリピン側の書類作成や認証が必要です。
この段階を甘く見ると、後々のビザ申請でトラブルが生じる可能性があります。
具体的には、戸籍謄本の英文翻訳、フィリピン側での婚約状況の証明書取得、弁護士や行政書士への相談費用などが発生します。
自分たちで進められる部分もありますが、確実性を高めるために専門家に依頼すると10~30万円程度の費用が生じることが一般的です。
特に、フィリピン側で書類に不備があると、日本での婚姻届が受理されなかったり、後のビザ申請で問題が生じたりするリスクがあります。
この段階での投資は、後々の手続きをスムーズにするための重要な投資と考えるべきです。
段階③|フィリピンでの結婚式・パーティ(30~100万円以上)


フィリピンでの結婚式は、スタイルや規模によって費用が大きく異なります。
家族だけの小さな式から、大きなホテルウェディングまで、非常に幅広い選択肢があります。
一般的な傾向として、日本での結婚式(150~200万円)よりは安上がりですが、相手の親族への配慮やフィリピンの文化的慣習を考えると、決して侮れない出費になります。
相手の家族は結婚式を人生の大きなイベントと考えることが多く、招待客の数や食事のグレード、会場の選択などで予算が膨らみやすいのです。
さらに、式の後には親族との食事会やお祝いの配分など、思わぬ費用が発生することもあります。
フィリピンのカトリック信仰の影響で、教会での挙式を希望する親御さんが多いため、その場合は教会への寄付や祭司への謝礼なども考慮に入れるべきです。
段階④|配偶者ビザ取得と日本への呼び寄せ(20~40万円)
結婚後、相手を日本に呼び寄せるには配偶者ビザ(以前は婚約者ビザ)の取得が必須です。
この手続きにも相応の費用がかかります。
ビザ申請の手数料、戸籍謄本や結婚証明書の取得・翻訳、行政書士への依頼費用を合わせると、15~30万円程度が相場です。
加えて、相手がフィリピンから日本への渡航前に、査証(ビザスタンプ)取得のための日本大使館での手続きや面接が必要になります。
また、配偶者ビザ申請時には、日本での生活基盤を示す書類(住宅の契約書、銀行口座の残高証明など)の提出が求められるため、日本での準備も同時進行で進める必要があります。
配偶者ビザと呼び寄せ手続きの詳細ガイドも参考にしてください。
段階⑤|日本での生活開始(200~400万円以上の準備費用)
これが、多くの人が見落としやすい、しかし実は最大の費用項目です。
相手がフィリピンから日本にやって来た時、2人で日本で暮らすために必要な準備費用は、想像以上に大きいものです。
新居の敷金・礼金・初月家賃で50~100万円、家具・家電の購入で30~50万円、生活用品や衣類で10~20万円。
さらに、相手が日本での仕事を見つけるまでの間の生活費を支えるため、数ヶ月分の貯金(100~200万円程度)も現実的には必要になります。
加えて、相手が日本語をまだ完全に話せない場合、日本語学校への入学費用(20~30万円)も検討する必要があります。
また、フィリピンから家族への仕送りを約束している場合、それも継続的な家計負担になることを念頭に置いておくべきです。
編集部の実感として、ここで「思ったより準備金が必要だった」と気づくカップルが本当に多いです。
日本での新生活が不安定になると、結婚生活そのものが揺らぎやすくなるため、この段階での資金計画は特に慎重に進めるべきです。



見落とされがちな費用と注意点
段階別の費用の他にも、予想外の出費が生じやすいポイントがあります。
事前に意識しておくだけで、かなり対策できます。
①相手の家族からの金銭的期待
フィリピンでは、「相手の家族のためにお金を使うこと」は恋愛・結婚の重要な証しとされる傾向があります。
相手の親が仕事を失った、兄弟の学費が必要だ、というような話が出やすいのが現実です。
これは詐欺ではなく、相手自身が本当にそう考えている可能性が高いのですが、結婚前から継続的な金銭支援を約束してしまうと、後々家計が苦しくなる可能性があります。
結婚前の段階で、「いくらまでなら援助できるのか」「どのような形での援助なら可能か」を、相手と明確に話し合っておくことが非常に重要です。
また、フィリピン人女性との「お金の話」の切り出し方も参考に、文化的な違いを理解しながら会話を進めてください。
②フィリピンでの書類作成にかかる思わぬ費用
フィリピンの行政手続きは、日本と異なり、多くの場面で仲介者への「手数料」が発生します。
婚姻証明書の取得、犯罪経歴証明書、独身証明書などの書類作成時に、公式な手数料の他に「処理費用」という名目で追加の支出が求められることがあります。
これは詐欺ではなく、現地の慣習に基づいた費用ですが、事前に予算に含めていないと驚くことになります。
書類作成には、信頼できる弁護士やエージェントを通す方が、最終的には総費用を抑えられることが多いです。
③言葉や文化の違いによる生活コストの増加
相手がフィリピンから日本に来た直後は、言葉や文化の違いから、想定外の出費が生じやすいです。
例えば、日本の生活習慣を学ぶための本代、相手が故郷を恋しく感じた時のビデオ通話費用、フィリピン食材の取り寄せ代などです。
これらは1回あたりは小さな出費でも、積み重なると年間で10~20万円程度になることもあります。
相手のメンタルヘルスと結婚生活の安定のためには、これらの費用も「投資」と考える価値があります。
④相手が来日する直前の不測の事態
ビザ申請中に相手の健康問題が生じた、家族のトラブルが起きたなど、予期しない事態が発生することがあります。
その場合、臨時の渡航費用や手続きの遅延による追加費用が発生する可能性があります。
全体予算の10~15%程度は、こうした不測の事態のための予備費として確保しておくことを強くお勧めします。
こんな声も
編集部が一般的な傾向をもとに構成した、実際のカップルたちの声です。
交際中の渡航費で最初に50万かかると思ってなかった。ただ、今から見ると出会いから結婚、来日まで全部で300万弱。相手とのしっかりした関係が土台になったから、今はその投資が報われてると感じます。
結婚式の費用が日本より安いと思ってたけど、家族への気遣いや招待客の多さで予想外に高くなった。相手の家族との関係を大切にしたいなら、その分も予算に入れておくべき。
日本での新居準備が一番お金がかかった。相手が安心して暮らせる環境を作るのに、結構な費用が必要。でも、それが今の家族の安定につながってると思うと、後悔はない。
相手の家族からのお金の話がもう出てきた。どこまで援助するのかの線引きをしっかりしないと、後で大変だなと感じています。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
年収・貯金から見る|実現可能な結婚プランの判断


国際結婚にかかる総費用は、ケースによって大きく異なりますが、ここで重要なのは「自分たちの経済状況に見合った計画か」を冷静に判断することです。






実行前に確認すべき基本チェックリスト
費用の概要が見えてきたら、実際に結婚に進む前に、以下の5つのポイントを相手とじっくり話し合うことが大切です。
- 相手の家族との経済的な関係…親への仕送り、兄弟姉妹のサポートは継続するのか。していないのか。結婚後の見通しは?
- フィリピンでの結婚式の規模…教会での式か、簡素な式か。招待客は何人か。その予算は誰が出すのか。
- 相手の日本での仕事・キャリア…すぐに働く予定か。日本語学校に通う予定か。その期間の生活費は?
- 子どもを持つ計画…子どもを持つ場合、妊娠・出産・育児にかかる費用の見通しは?
- 両親への報告と同意…あなたの親は国際結婚を理由に経済的サポートを減らす可能性はないか。相手の親は日本での生活を理解しているか。
詐欺や不当な要求から身を守るために
国際結婚にかかる高い費用だからこそ、相手に騙されたり、不当な金銭要求に応じてしまったりするケースが実際に存在します。
以下のような場面では、特に注意が必要です:
- 交際間もない段階で、相手が「将来のための投資」という名目で金銭を要求する
- 相手の家族問題(医療費、借金、事業資金など)について、証拠なく急にまとまった金銭を要求される
- 結婚式の費用の見積もりが、時間とともに増額される
- 相手が日本での仕事に就く予定なのに、来日前に継続的な支援を約束させられる
こうした状況に陥った場合は、自分一人で判断せず、実際のトラブル事例を参考にしながら、信頼できる第三者(弁護士、行政書士、国際結婚経験者など)に相談することをお勧めします。
準備の仕方のステップ


フィリピン人女性との国際結婚を進める際、段階を踏んで確実に準備を進めることが大切です。
以下のステップを参考に、自分たちのペースで進めてください。
よくある質問
フィリピン人女性との国際結婚について、よくある質問をまとめました。
本当に300万円以上かかるんですか?もっと安くできないですか?
段階ごとに工夫して費用を抑えることは可能です。例えば、フィリピンでの結婚式を家族のみ、日本での初期準備を必要最小限に、相手の家族への支援を控えめにするなど。ただ、相手を日本で安心させ、結婚生活を安定させるための基本的な費用は削れません。無理な節約は、後の結婚生活に悪影響を与える可能性があります。
相手の家族からのお金の要求にはどう対応すればいいですか?
交際段階では、援助できる額の上限を相手と共有し、結婚後の支援についても事前に話し合うべきです。文化的に家族への支援は大切ですが、あなたの経済状況を圧迫する約束はしないこと。相手が本当に信頼できるパートナーなら、この会話を丁寧にすることで、より関係が深まります。
配偶者ビザはすぐに下ります誰?
一般的には申請から許可まで1~2ヶ月程度かかります。ただ、書類に不備があると更に遅延します。事前に行政書士に相談し、確実な申請を心がけることが重要です。
相手がフィリピンから何度も来日して交際することで、総費用を抑えられませんか?
観光ビザでの複数回の来日は可能ですが、実は航空券代が積み重なるため、最終的には数十万単位の追加費用になることが多いです。また、観光ビザでの来日中に日本での居住を前提とした活動(就職活動など)はできません。効率的には、結婚後の配偶者ビザで呼び寄せる方が、長期的には現実的です。
相手を日本に呼び寄せた後、相手が仕事を見つけるまでの生活費はどうなりますか?
その間、あなたが相手の生活を支える必要があります。目安として3~6ヶ月分の生活費(月20~25万円)を準備しておくと安心です。相手が日本語学校に通う場合は、その学費も加算されます。
本当の価値は費用ではなく、関係の土台にある
この記事を通じて、フィリピン人女性との国際結婚にかかる費用の全体像をお伝えしてきました。
確かに、金銭的な投資は相応に大きいものです。
ただ、編集部として強調したいのは、費用を惜しむあまり、相手を十分にサポートできない選択をすることは、長期的には結婚生活そのものを危うくする、ということです。
相手はフィリピンという異国を離れ、言葉も文化も異なる日本で一からやり直すことになります。
その時に、経済的な安定と心理的な支援があるかないかは、結婚生活の安定度を大きく左右します。
真の価値は、お互いを信頼し、支え合える関係を作ることにあります。
費用計画は、その信頼関係を具体化するための手段に過ぎないのです。
相手のことを本気で愛し、長く一緒に人生を歩もうと思うなら、必要な投資は惜しまない。
同時に、相手も その投資に応える努力と感謝の気持ちを示す。
そうした双方向の関係があれば、国際結婚は十分にうまくいく可能性があります。
計画を立てる際は、この記事を参考にしながらも、自分たち独自の価値観や優先順位も大切にしてください。










