「セブでもマニラでもない」フィリピン第4の都市、実はかなり気になる

フィリピンで「住みやすい都市ランキング」を調べると、必ずと言っていいほど上位に入ってくる都市があります。
イロイロ市です。
セブやマニラと比べると知名度は低めですが、現地在住の日本人の間では「渋滞が少ない」「物価が安い」「人が穏やか」と評判が高く、ここ数年で注目度が急上昇しています。
観光地としても、歴史的な教会や川沿いの遊歩道、絶品シーフードグルメと、見どころは意外なほど充実しています。
「でも、本当に住みやすいの?観光で行っても楽しめるの?」——そんな疑問を持って調べてみたら、想像以上に面白い街でした。
ケンタ


まずここだけ押さえて:イロイロ市の基本データ


旅行でも移住検討でも、まずは全体像を把握するのが近道です。
イロイロ市の主要な数字を先にまとめました。
Q. イロイロ市って、実際のところ治安はどうなの?


結論から言うと、フィリピンの主要都市の中では治安が良い部類に入ります。
マニラのような大都市に比べると、スリや強盗などの犯罪発生率は低めと言われていて、夜の外出でもそれほど不安を感じないという声が多いです。
ただし「安全」と油断は禁物です。
人が多く集まる市場やバスターミナルでは、スリには変わらず注意が必要です。
夜間の人通りの少ない路地は避けるなど、基本的な防犯意識は持っておきましょう。
- 観光客の多いエリア(エスプラナーデ周辺・旧市街)は比較的安心して歩ける
- 市内の移動はGrabタクシーの利用が安全・便利でおすすめ
- 夜間の単独行動は、なるべく明るいエリアを選ぶ



Q. 物価はセブやマニラと比べて高い?安い?


物価はセブよりやや安く、マニラより明らかに安いというのが調べてみた実感です。
外食1食あたり100〜200ペソ(約270〜540円)程度が相場で、ローカルレストランなら100ペソ以下で食べられる店も珍しくありません。
家賃も比較的手頃で、市内のコンドミニアム(ワンルーム相当)は月1万5,000〜3万ペソ(約4,000〜8,000円相当)が目安です。
長期滞在や留学を考えている人にとっては、かなりコストを抑えやすい都市と言えます。



Q. 観光で行くなら、どのスポットを外せない?
イロイロ市は「教会の街」とも呼ばれ、スペイン統治時代の建築が今もそのまま残っています。
観光だけで来ても十分楽しめるスポットが揃っていました。
① ミアガオ教会|世界遺産に登録されたバロック建築


イロイロ市から車で約1時間のミアガオ町にある、フィリピンのバロック様式教会群のひとつ。
ユネスコ世界遺産に登録されており、外壁に彫られた繊細な装飾は圧巻です。
石造りの重厚な外観とトロピカルな緑のコントラストが美しく、思わずカメラを構えたくなります。
市内から日帰りでアクセスでき、ジプニーやGrabで向かえます。
入場料は無料で、内部も見学できます。
② イロイロ川沿いエスプラナーデ|夕暮れ散歩が最高すぎる


市内を流れるイロイロ川沿いに整備された全長約1kmの遊歩道です。
地元の人の散歩・ジョギングコースでもあり、地元の日常に溶け込みながら歩けます。
特に夕暮れ時は川面が赤く染まり、対岸の街並みと合わさって絵になる風景が広がります。
屋台やカフェも点在しているので、夕食前の散歩コースとしておすすめです。
イロイロ観光のハイライトと言っていい場所です。
③ ジャロ大聖堂(サンエリサベス教会)|「愛の大聖堂」と呼ばれる理由


市内のジャロ地区にある、スペイン時代から続く歴史的なカトリック教会です。
フィリピン国内でも珍しい、女性聖人を守護聖人とする教会として有名です。
「愛の大聖堂」として地元の人に親しまれており、国際結婚や恋愛成就を願う人が多く訪れます。
内部は厳かで静かな空間。
歴史的な意味合いを知ってから入ると、また違う感動があります。



④ イロイロ博物館|歴史をサクッと学べる穴場スポット


市内中心部にあるイロイロ博物館は、ビサヤ地方の歴史・文化・民族衣装などを展示しています。
入場料は非常に安価で、1〜2時間で回れるコンパクトさが魅力です。
観光客よりも地元の学生や家族連れが多い、ローカル感のある博物館で、「イロイロってどんな街なんだろう」という背景を理解するのにぴったりです。
⑤ イロイロ名物グルメ「ラパズバチョイ」を食べてみた


イロイロを語るうえで外せないのがグルメです。
特に有名なのが「ラパズバチョイ」と呼ばれる豚骨スープのラーメン風料理。
発祥はイロイロ市内のラ・パス地区で、現地の朝ごはんとして長年愛されています。
見た目はシンプルですが、豚のモツと麺が入った濃厚スープは驚くほど深い味わい。
価格は1杯100〜150ペソ(約270〜400円)前後が目安です。
地元の老舗店は朝から行列ができることもあるので、早めの訪問がおすすめです。
フィリピン料理全般に興味がある方は、現地で人気の料理10選をまとめた記事もあわせてどうぞ。



知らないと後悔する、イロイロ観光・生活の注意点


イロイロは住みやすい・観光しやすいと評判ですが、準備不足で現地に行くと困ることも出てきます。
特に以下の点は事前に把握しておくと安心です。
| 注意ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 雨季の時期(6〜10月) | 台風が多く、観光スポットのアクセスが悪化することも。ベストシーズンは11〜4月 |
| 市内交通 | Grabが使えるが、郊外(ミアガオなど)はジプニーや交渉制のトライシクルが中心。移動に時間がかかることがある |
| 英語のレベル | 市内では英語が通じやすいが、郊外ではヒリガイノン語(現地語)しか話せない人も多い |
| ATM・両替 | 市内中心部にはATMがあるが、スーパーや商業施設内を利用すると安全。深夜の路上ATMは避ける |
| 長期滞在のビザ | 観光ビザの滞在延長はマニラ等のイミグレーションで手続きが必要。長期移住を検討する場合は事前に確認を |
フィリピン旅行の現金・両替・ATMの使い方については、こちらの記事で詳しく比較しています。
こんな声も
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
実際にイロイロ市を訪れた・滞在した人たちの声を集めました。
セブやマニラより人が穏やかで、渋滞も少ないのが気に入りました。退職後の移住先として本格的に検討しています。
物価がとにかく安くて助かりました。食費を抑えながら勉強に集中できる環境としては、セブより自分には合っていた気がします。
ミアガオ教会とラパズバチョイ目当てで1泊しましたが、1日では全然回りきれないくらい見どころがありました。もう1泊すればよかった。
英語が通じやすく、親切な人が多い印象。ただ、観光情報が日本語であまり出回っていないので、事前調査は少し大変でした。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
イロイロ市が「向いている人」と「正直ちょっと難しい人」
イロイロ市は万人向けかというと、そうとも言い切れません。
正直に整理しました。
| こんな人に向いている | こんな人は要注意 |
|---|---|
| セブやマニラの混雑・渋滞が苦手な人 | ナイトライフや大型ショッピングモールを楽しみたい人 |
| フィリピンの歴史・文化・食を深掘りしたい人 | 日本語情報・日本人コミュニティを頼りにしたい人 |
| 長期滞在・移住で物価を抑えたい人 | 英語がほぼゼロで、フォローが手厚い環境を求める人 |
| フィリピン留学の穴場を探している人 | メインランドとの行き来が多い人(国内線でのアクセスが必要) |
イロイロの語学学校については、バギオとの比較記事で詳しく解説しています。
留学先として検討している方はこちらもどうぞ。
退職後の移住先として気になる方には、フィリピン長期滞在・退職ビザの基礎知識をまとめた記事もあります。
イロイロ市への行き方・回り方ステップ


初めてイロイロ市に行く場合の基本的な流れをまとめました。
よくある質問
イロイロ市について、よく聞かれる疑問をまとめました。
イロイロ市は一人旅でも大丈夫ですか?
フィリピン主要都市の中では治安が良い方で、一人旅の旅行者からも「歩きやすかった」という声が多いです。夜間の人通りの少ない場所への単独行動は避けつつ、Grabを活用すれば安心して観光できます。
観光の所要日数はどれくらいが目安ですか?
市内の主要スポット(エスプラナーデ・ジャロ大聖堂・博物館)は1〜2日で回れます。ミアガオ教会まで足を伸ばすなら2〜3泊がおすすめです。のんびり街歩きも楽しむなら3〜4泊あると充実します。
セブ島やマニラと比べて何が違いますか?
セブ・マニラに比べて渋滞が少なく、物価もやや安め。観光地化されすぎておらず、フィリピンの日常的な雰囲気を感じたい人に向いています。一方でナイトライフや大型施設の選択肢はセブやマニラに劣ります。
英語は通じますか?
市内の観光エリアやレストランでは概ね英語が通じます。ただし郊外や市場では現地語(ヒリガイノン語)が中心の場合も。基本的な挨拶を覚えておくと、より距離が縮まります。
イロイロ市から近い観光地はありますか?
ボラカイ島へはイロイロ港からフェリー(約2時間)+陸路でアクセスできます。カリボ空港経由でボラカイを組み合わせるルートも人気です。
まとめ:「知る人ぞ知る」から「次の定番」になりつつある街
調べれば調べるほど、イロイロ市はフィリピンの「隠れた実力者」だと実感しました。
治安の良さ、手頃な物価、歴史的な景観、そして唯一無二のグルメ——どこを切り取っても「わざわざ行く価値がある」と言い切れる要素が揃っています。
セブやマニラのような華やかさはないかもしれませんが、それを補って余りある「ちょうどいい暮らしやすさ」があります。
エンジェルとしては、特に長期滞在や語学留学の穴場としてこれだけ条件が揃った都市は珍しく、もっと多くの日本人に知ってほしいと思っています。
フィリピン各地の観光名所をもっと広く知りたい方は、エリア別観光スポット30選の記事も参考にしてみてください。
イロイロも含めたフィリピン1か月滞在の費用感については、こちらの記事で全公開しています。











