こんにちは!みのむしといいます!
皆さんはインドと聞いてどんなイメージをするでしょうか。
おそらくたくさんの人たちが「カレーを毎日食べている国!」や「とても暑くて夏は40度越えが普通!」などと答えるでしょう。
しかしそれはインドの一部でのことです。
インドはとても広く、南と北、西と東では気候も文化も宗教も言葉も生活習慣もマナーもなにもかもが違っています。
そこで今回皆さんにインドのバンガロールというところについて私の移住体験とともにご紹介していきたいと思います。
そしてバンガロールのことを知ったあと、他の地域のところも調べてみてください。きっと違うところがたくさんあってほかの場所にも興味がわいてきますよ!ぜひ自分に合った環境を見つけてみてください!
ちなみにバンロールはここ↓
インドへ移住した時期とその理由
移住が決定したのは私が小学校高学年のころ、父が転勤になったことがきっかけでした。
ピアノ教室を個人的に開いていた母もついて行かないと父の食事によるコレステロール値の増加などの健康状態が不安だったようで母も行くと決めていたらしく、ついていくしか選択肢がありませんでした。
まあ、半ば強制でしたね。決定権は親にあるってやつです…….
ですが最終的には自分で行きたいと思えました。
その理由は母に行く予定の学校のことを聞いたからです。
私が行く国際学校(インターナショナルスクール)はたくさんの国からいろんな理由でインドに来ている人たちの集まりの学校でした。
インドは多文化を尊重し、支援することが多い国なのでこういう学校や施設がたくさんありました。
同じ境遇の人がいて、そのうえでインドのことや英語を学んだりできると知った私はいつの間にか不安は消えていてとてもわくわくした気持ちになり、インドに行くことを決めました
インドへ移住するまでの流れ
まずは親がバンガロール移住経験者、または現在移住している人を紹介してもらって、インドのことを教えてくれて案内をしてくれる人を見つけました。
理由はいくつかありますが、あえて挙げるのならばインド人には言葉が通じなかったりわかったふりをして流されたりことがあるからです。
インドの人たちは地域ごとに言語が全く違ってくるのでインド人同士でもお互い何を言っているのかわからない時があります。
そのうえインド人は押しが強かったり適当に返事を返すだけで何も行ってくれないことがあるので、その人の言葉がわかる人に通訳して説得してもらえると交渉事がスムーズに進み、話が中途半端に進んだりあいまいになる心配は軽減されると考えたからです。
そしてその案内役の人とともに住む場所の下見をしました。
下見と言っても家やスーパーを見るだけではなく実際に使って一週間ほどそこで過ごしてみることを皆さんにもお勧めしたいです。
その案内役の方がはじめてインドへ行きアパートを見て使ってみた時、そのアパートは新築でまだ真新しく、他に比べるときれいで過ごしやすそうで何も問題はなかったように見えたのですが、実際に住んでみると故障個所が発覚し、修理しようと思いお願いしても、頼んでから1~2週間たってからしか連絡来ない、直してくれてもすぐ壊れる・直っていないなんて言うことはざらにあったそうです。
意外とふるくて何組かがすでに入ったことがあるような部屋のほうが使い込まれているので修理箇所が少なく、問題が少ないことが多いです。
また、スーパーも値段は基本、野菜は安いですがどれもクオリティーが非常に悪く、賞味期限切れのものなんてあって当たり前なので、なるべくそういうのが少ないお店や、輸入品をよく仕入れているところを見つけたほうが高めかもしれませんがいいものが売っているときがあります。
野菜のクオリティーが低いのはインドの野菜や果物がほとんど無農薬で育てられており、傷みやすいからでしょう。ですが逆に言えば、無農薬なので賞味期限・消費期限をしっかり守っているお店を選べば新鮮で痛みも少ない健康的な野菜が食べられますよ。
そういうことで行きつけのスーパー選びは慎重に行ってください
インドへ移住するまでの準備
ビザや交通費(飛行機代)は父の会社が出してくれる予定だったのでその申請を行うだけで大丈夫でした。
多くの移住希望の方はビザを取るが主に困ることだと思っているでしょう。
ですが私たちはそれ以上に、下見で準備しなくてはならないことを見つけたのです。
それは食事です!
海外だからというのもありますが、上記に書いた通り食べるものはもちろん、食べ方や美味しいと感じるもの、マナーというものが根本的に違っていたのです。
↓↓全員ではないですが、田舎の方や文化によってはバナナの葉にご飯やおかずをつけ、ナン(インドの平たいパン)などにつけたりはさんだりして食べます。
したがって、食事問題を解決するために、下見して手に入らなさそうな食材をリストにそろえ、移動する2~3日前に常温で長持ちするもの(インスタント食品など)は買って段ボール箱に詰め空便で送り、前日に冷凍食品を籠いっぱいにカート四個分くらいに買いあさっては発泡スチロールに保冷剤とともに詰めてガムテープでぐるぐる巻きにして持っていく段ボールに詰めました。
そして当日、段ボール箱を四人で持てるだけ持っていきました。その数なんと16箱!
インドに着いたときもバゲージクレームで荷物を降ろしても運ぶのが大変でした。
ですがその苦労のおかげでそこからの一年間、次の帰国まで下見で見つけた日本人いきつけのスーパーとあわせて何とか乗り切ることが出来るようになりました。
インドの生活費
今はもう帰国したので記憶があいまいですが、3人家族でしたので20万円~はかかっていたと思います。
インドに移住してよかったこと
最初にお伝えした通り、インドには様々な文化や宗教、特産品なども何もかも地域によって変わってきます。
そこでインド全体でそれぞれ特徴は違えども行って、学べてよかったと思えたことをご紹介します:
- 多文化尊重
- デザインや服、小物
- 香辛料、お茶、果物の質の良さと豊富さ
- 自然との付き合い方、SDGSの取り組みを知れたこと
それでは一つ一つ、解説をしていきたいと思います。
多文化尊重
インドにはたくさんの宗教団体が暮らしています。
バンガロールはインドの中でもそのことに対してはトップ3に入るでしょう。
町や村、建物やエリアごとに宗教を分けているところもあれば、同じアパートに複数の宗教の人たちが暮らしており、違う宗教なのにそれぞれのイベントに参加できたりするところもあります。
それなのに大きな争いごとはあまり起きません。
お祭り好きなせいなのか、心が広く、多文化を尊重できる社会を作り上げているためなのか、ものすごく絶妙なバランスで共存できているところが素晴らしいと思います。
また、外国人にも優しく、親切です。その優しさに救われたこともいくつかありました。
デザインや服、小物
バンガロールは一年を通して平均温度が25度で夏でも最高35度未満です。
そのうえ乾燥していて湿気がなく、べたつくことはありません。その気候に合わせて服は生地が薄くて軽く、葉や花、木などの自然をモチーフにしたデザインの服が多いです。
服や小物類はハンドメイドが多く、安くてかわいいものがたくさんあります。
自然を使ったアートを学びたい方にはお勧めの地です。
香辛料、お茶、果物の質の良さと豊富さ
インドに行って一番良かったのは香辛料、お茶、果物がとても質が高く、安かったことです。
これは良かったというより驚いたことですね。
そして時期によってはたくさん有り余るほど取れるので街によってはその果物の取り放題、食べ放題のお祭りフェアを一週間ほど開催しているところがあります。
よく流通しているので言えばマンゴーやブドウ、マスカットですね。
マンゴーは4・5月、マスカットやブドウは6~9月が一番甘く、安くて種類も豊富です。
マンゴーなんて1kgで一番高くて650円、安くて時期の時は100円で売っていました。
もちろんすべて無農薬。よく道端の市場でごろごろ売りに出ています。
そして香辛料も種類が豊富でほぼすべてがオーガニックです。
インドカレーの種類が豊富でよく美味しいとか健康的だといわれているのはこのようなスパイスがおいしくて体に良い成分がたくさん含まれており、種類が豊富なためなのです。
お茶もおなじで高くて空気がきれいな山地で育てているものが多く、美味しくのびのびと育てられています。
インドのお茶は薬膳茶が多く、美味しく飲む方法やどのお茶がどの病気に効くなども知識が豊富なのでお茶やハーブ専門職に就きたい方はインドに行くことをお勧めします!
自然との共存とSDGSの取り組みを知れたこと
前述の通り、インドはオーガニック食材が豊富であり、それは自然の力の知識が豊富でそれを応用して使っていけるような取り組みが所々でなされているからなのです。
例えば普通の一般教育学校でも、SDGSの取り組みを行う修学旅行や遠足、活動を授業間に行っています。
また、学校内で食材の残り物(生ごみ)を使った肥料作りを一から行っています。
そして3R(リサイクル、リユーズ、リデュース)も積極的に行っています。
これも同じく授業の一環で、壊れた自転車を壊れている部分だけ取り換えてまた使えるようにするため、自転車を分解して一から専門の方と一緒に組み立て作業を行いました。
移住して大変だったこと
食事が激辛か激甘
なぜかインドの方は赤・緑の唐辛子をどの料理にでも入れるのが風流らしく、どのお店に行っても激辛で外食は食べられるものが少なかったです。
また、スイーツはほとんどのお店がケーキ類は特にですがシロップをスポンジにつけているらしく、べちょべちょで激甘でした。
時間にルーズ
インドは日本のように一日の労働時間は長くはなく、休憩時間がたくさんあるため、お昼休みやおやつの時間などにかぶると対応するのはお休みが終わってからになりますのでどれだけ早くても3時間後くらいになります。
ひどいときは忘れられているときもありますので頼み事は最低でも3回くらいはお願いに行ってください。
夜うるさい
バンガロールに限らず、インド人は夜行性。お祭りは必ず夜から始まり、朝方(3時)に終わります。
お祭りの間、花火や爆竹などは毎度のように鳴り、音楽が爆音で流れています。部屋を決めるときはかならず、
- 道路やお祭りがやれそうなところから離れたところ
- 部屋の壁が厚いこと
- できるだけお祭りの頻度が少ないところ
を選ぶように心がけてください。夜寝られなくなります。
これからインド(バンガロール)へ移住したい人へ
これからインド移住を検討している方へ私からのアドバイスです。
上記に記入した通りまず:
- インドへ始めて行くときは必ずだれかインドに詳しい人と一緒に行く
- 住むところで実際に周囲の施設を使ってみる
- 部屋を選ぶときはなるべくお祭り被害が少なく、新築ではないところを選ぶ(見た目じゃわからないのでなるべく年数は聞くようにする)
- インド人への頼み事は必ず3回はする。
- 日本の食材(特に冷凍食品やインスタント食品)を必ず買ってもっていくこと。(本当に助かりますし、たまに薄味の日本食が恋しくなります。)
また、もう一つ少し残酷でかわいそうですが、町で歩いていたり車で移動するときによく貧しく、仕事がない人たちが「お金を恵んでほしい」や「持っている売り物を買ってほしい」という理由で窓のそばまで寄っていてお金が欲しいと手を出してきたり売り物を見せに来たりします。
まだ売り物を持っていてその中でほしいものがあれば買ってあげたらいいと思います。
ですが、売り物もないのにお金をただ慈悲で上げるのは絶対にNGです。
理由は、一度上げてしまうと、「日本人は優しいからタダでお金くれるのか」と認識され、ほかの日本人観光客にしつこく言い寄ってきたり、お金をあげた時に周囲に同じ境遇の人がいると、その人もお金が欲しいがために寄ってきてそのうちに囲まれてしまったりします。
たとえ障害を持っている方でも世の中全員は救えないので厳しいことを言ってしまえば中途半端な慈悲はその人の為にもなりません。
中には働くのが面倒だからという理由でそういったことをしている人もいるのです。私たちには本当に困っているかただ面倒くさがっているだけなのかがわからないので、寄付をしたいのならばちゃんとした施設や組織に預けるようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。バンガロールの現状や移住のために必要な新しい知識を知ることができたでしょうか。
少しでもこの記事をお読みくださった皆さんのお役に立てたのなら幸いです。
それでは今回はこれで。See ya!