この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
「ビサヤで一番知られていない絶景」がレイテ島にある

セブ島でも、ボホール島でもなく——ケンタが次の旅先として目をつけたのは、ビサヤ諸島の東端に位置するレイテ島でした。
「名前は聞いたことあるけど、観光で行く人ってほとんどいないよな」と思って調べ始めたところ、これが予想以上に奥深いエリアで驚きました。
レイテ島はフィリピン第8の島。
人口約200万人を擁し、島の玄関口・タクロバン市は歴史と活気の両方が詰まった都市です。
カリガラ湾の穏やかな入り江、カラバルソン(Cabalasan)海岸線の素朴な漁村、そして太平洋戦争の史跡——どれも「まだ観光化されすぎていない」リアルなフィリピンの姿を見せてくれます。
セブやボラカイで感じる「観光地に連れてきてもらっている感」とは、正反対の旅ができるエリアです。
フィリピンの定番観光名所30選と見比べながら、あえてこの島を選ぶ価値があるかどうか、一緒に掘り下げてみましょう。
ケンタ


レイテ島観光をひと目で把握する


まず全体像をざっくり押さえておきましょう。
旅のスタイルによって日数も予算もかなり変わりますが、下の数字が一般的な目安です。
タクロバン・カリガラ湾・カラバルソン海岸、どこが一番面白い?


レイテ島は大きく3つのエリアに分けて考えると、旅の計画が立てやすくなります。
それぞれの特徴をまとめてみました。
| エリア | 特徴 | おすすめな人 |
|---|---|---|
| タクロバン市 | 空港直結の島の玄関口。史跡・市場・食事が充実。イメルダ・マルコスの出身地としても有名 | 初訪問者、歴史好き |
| カリガラ湾 | 穏やかな湾に浮かぶ小島・マングローブ。太平洋戦争の激戦地でもあり、記念碑が点在 | 自然・歴史を両方楽しみたい人 |
| カラバルソン海岸 | 北部の素朴な漁村と透明度の高い海。観光客がほぼいない穴場ビーチが点在 | 混雑を避けたい旅上級者 |
タクロバンは都市機能が整っており、ATM・病院・スーパーもあるため、ここを拠点に各エリアを日帰りで巡るのが最も効率的な回り方です。






レイテ島へのアクセス|日本からどうやって行く?
日本からレイテ島への直行便はありません。
マニラ経由またはセブ経由でタクロバン・ダニエル・Z・ロームアルデス空港(TAC)に入るルートが一般的です。
- マニラ(MNL)→タクロバン(TAC):フィリピン航空・セブパシフィックが毎日複数便運航。フライト時間は約1時間20分、航空券は早期購入で往復5,000〜15,000円程度から見つかることもあります
- セブ(CEB)→タクロバン(TAC):週3〜5便程度。セブ観光と組み合わせるなら効率的なルートです
- マニラ→オルモック港(船):SuperCat等のフェリーでオルモックへ入る方法も。時間はかかりますが船旅ファンには根強い人気があります
タクロバン市内の移動はトライシクル(三輪バイクタクシー)とジプニーが中心。
カリガラ湾やカラバルソン海岸へは、タクロバンのターミナルからバンやバスで1〜2時間ほどです。
フィリピン旅行の現金・両替・ATM事情については別記事で詳しくまとめています。
地方エリアはカード非対応の場面も多いので、ペソ現金の準備はしっかりしておきましょう。
旅にかかる「本当の」費用内訳


レイテ島はセブやボラカイに比べて物価が全体的に1〜2割安めです。
旅行スタイルによって差が出ますが、4〜5泊の旅行での目安はこちら。
見落とされがちな注意点と現地で困らないために


レイテ島は観光インフラが整ったセブとは状況がかなり異なります。
事前に把握しておくと安心できるポイントをまとめました。
- 台風シーズン(6〜11月)の注意:レイテ島は太平洋に面しており、フィリピン国内でも特に台風の直撃を受けやすいエリアです。旅行は11月〜4月の乾季が圧倒的に安心です
- 英語は通じるが地域語が強い:地元の人はワライ語(Waray)を話すことが多く、英語はある程度通じますがタガログ語すら通じないケースも。笑顔とジェスチャーで乗り切れる場面が大半ですが心づもりを
- カリガラ湾・カラバルソンへのツアーは個人手配が基本:日本語ガイドはほぼいません。タクロバンのホテルにバン手配を頼むか、地元のドライバーガイドを探す方法が一般的です
- タクロバン市内でも夜間の一人歩きは避けるのが無難です。昼間は市場・食堂・観光スポットを安全に回れますが、夜はホテル周辺に留まることをおすすめします。
- ATMはタクロバン市内に集中:地方に出ると現金しか使えない店がほとんどです。出発前にまとまった現金を引き出しておくこと
フィリピン雨季旅行のメリットと注意点もエリア別に詳しく解説しているので、時期選びに迷っている方はあわせて確認してみてください。






こんな旅行者に向いている、こんな人は要注意
正直に言うと、レイテ島は「誰にでもすすめられる観光地」ではありません。
向き不向きがはっきりしているエリアです。
| レイテ島が向いている人 | 注意が必要な人 |
|---|---|
| 観光化されていない素のフィリピンを体験したい | 初めての海外旅行で英語も不安な方 |
| 歴史(太平洋戦争・フィリピン解放上陸)に興味がある | リゾート施設・プール・スパを求めている方 |
| 地元の食堂やマーケットに飛び込める行動力がある | 日本語ガイドや日本語メニューがないと不安な方 |
| 自然(マングローブ・入り江・漁村)が好き | 夜のエンタメや都市的な賑わいを求めている方 |
逆に言えば、セブやマニラで「もっと深いフィリピンを知りたい」と思った経験者にとっては、これ以上ないほど刺さる旅先になります。
シニアの一人旅にも、体力さえあれば意外と向いているエリアです。
実際に行った人はどう感じた?
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
実際の旅行者の感想を参考にしてみてください。
セブやボラカイは何度も行ったので、あえてレイテを選んだ。タクロバンの朝市の活気がすごくて、地元の人と片言で話しながら食べた朝ごはんが最高だった。
マッカーサーの上陸記念碑は思ったより感動した。観光客がほとんどいない中でゆっくり見られたのも良かった。
ホテルのスタッフにバンを手配してもらってカリガラ湾を回ったが、マングローブの景色が本当に静かできれいだった。英語も夫婦で交互に頑張れば何とかなった。
カラバルソンのビーチは地元の家族連れしかいなくて、観光化ゼロの雰囲気が新鮮だった。ただ一人女性だと夕方以降は少し緊張した場面もあったので、日程は余裕を持って組んだほうがいい。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
レイテ島旅行の準備ステップ


「行ってみたい」と思ったら、以下のステップで準備を進めましょう。
特に地方エリアは情報が少ないので、早めに動くほど安心です。
よくある質問
レイテ島旅行でよく出てくる疑問をまとめました。
レイテ島は一人旅でも安全ですか?
タクロバン市内は昼間であれば一人旅でも問題なく観光できます。ただし夜間の単独行動や人気のない場所への立ち入りは避けるのが基本です。地方エリアへは地元ドライバーと一緒に行動するのがおすすめです。
英語は通じますか?
タクロバン市内のホテルや観光スポットでは英語が通じます。ただし地方の漁村や市場では地元語(ワライ語)が中心で、英語が伝わりにくい場面もあります。基本的な英語フレーズと笑顔で対応しましょう。
カリガラ湾の観光はツアーで行くべきですか?
公共バスでカリガラの町まで行くことはできますが、湾内の小島やマングローブエリアはボートが必要です。タクロバンのホテルにバン+ボートの手配を頼むか、現地でドライバーガイドを探す方法が現実的です。費用は1日あたり2,000〜4,000ペソ程度が目安です。
フィリピンの電子決済(GCash・Maya)はレイテ島でも使えますか?
タクロバン市内の一部のコンビニや大型店舗では使えますが、地方の食堂・市場・小規模な店では現金のみのケースがほとんどです。出発前にペソ現金を十分に準備しておくことを強くおすすめします。
セブ島観光と組み合わせることはできますか?
セブ(マクタン)からタクロバンへの直行便が週数便運航しているため、セブ観光と組み合わせるルートは十分可能です。セブで3〜4泊したあとレイテへ移動するパターンが人気です。
まとめ|「まだ知られていないフィリピン」を探すならレイテ島へ
レイテ島は、フィリピン旅行に慣れてきた人が「次のステージ」として選ぶ島、というのがケンタの正直な印象です。
タクロバンの活気ある市場、カリガラ湾の静かな朝霧、カラバルソンのほぼ手つかずの海岸線——どれも、観光地として「磨かれすぎていない」ところが魅力です。
整備された観光インフラや日本語サービスは期待できません。
でも、それを差し引いても「本物のフィリピン」に触れたいなら、このエリアは間違いなく応えてくれます。
乾季(11〜4月)の旅行計画を早めに立てて、ぜひその景色を自分の目で確かめてみてください。
フィリピンの雨季・乾季を地域別に比較した記事も参考にしながら、旅の時期選びをしっかり決めていきましょう。
フィリピンの観光エリアをもっと広く知りたい方には、観光名所30選のエリア別ガイドもあわせておすすめします。













