この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
「結局、マニラって本当に危ないの?」その答えを探してみた

マニラ首都圏の人口は約1,400万人。
東京都とほぼ同じ規模の街に、高級コンドミニアムと不法占拠地区が背中合わせで存在しています。
「観光や移住で興味はあるけど、正直ちょっと怖い」。
そんな声をよく聞くので、実際に何が起きていて、どこに気をつければいいのかを調べてみました。
過去には日本人が実際に巻き込まれた事件も報道されており、漠然とした不安ではなく具体的な情報として知っておく価値がありそうです。
ケンタ


ひと目でわかるマニラの治安データ


数字で見ると、マニラの治安は「一律に危険」ではなく「場所と時間帯で差が大きい」という実態が見えてきます。
Q1. なぜ「トンド地区」の名前ばかり挙がるのか?
結論から言うと、人口密度の高さと貧困、麻薬関連の事件の多さが理由です。
マニラ市北部のトンド地区は、フィリピンの中でも屈指の人口密集地として知られています。
2017年前後には麻薬撲滅作戦「オプラン・トクハン」に関連する銃撃事件が相次ぎ、現地紙が連日報道していた時期があります。
現在は当時ほどの緊張感はないとされますが、狭い路地が入り組んでおり、観光客や外国人が土地勘なく足を踏み入れると、周囲から明らかに浮いてしまうエリアです。
Q2. 観光でも人気の「ディビソリア」「キアポ」は安全?


昼は活気ある市場、夜は表情が変わる。
それがディビソリアの特徴です。
ディビソリアは卸売市場として有名で、日中は買い物客でにぎわう場所ですが、現地メディアが外国人観光客を狙ったひったくり被害の増加を報じたこともあります。
隣接するキアポも、教会周辺の表通りは賑やかで問題ないものの、裏路地に入るとスリの被害報告が目立ちます。
荷物は前抱え、スマホは手に持たないくらいの意識がちょうどいいという声も聞かれます。
Q3. 夜のマラテ・パサイの歓楽街はどうなの?
治安というより「金銭トラブル」に巻き込まれやすいのが、この手のエリアの特徴です。
マラテやパサイのカジノ周辺には夜遅くまで営業する店が集まっており、ぼったくりバーや置き引きの被害報告があります。
暴力事件そのものよりも、酔った状態での判断ミスが被害につながるケースが多いようです。
実際に住むエリアを選ぶなら、こうした歓楽街から少し離れた場所を検討する人も多く、マラテとBGCを比較した記事でも快適さの差が具体的に紹介されています。



見落とされがちな注意点|地図に載らないリスク
危険エリアの名前だけを覚えても、実は不十分です。
地名以外にも気をつけたいポイントをまとめました。
| エリア | 主なリスク | 特に注意な時間帯 |
|---|---|---|
| トンド | 治安の不安定さ、貧困地区特有の緊張感 | 終日 |
| パヤタス(ケソン市) | ゴミ集積地、過去に大規模崩落事故の報道も | 終日 |
| バセコ(マニラ港周辺) | 不法占拠地区、外国人には不慣れなエリア | 終日 |
| ディビソリア | ひったくり、混雑によるスリ | 夜間 |
| キアポ裏路地 | スリ、偽物・違法物品の露店 | 終日 |
加えて、次のような「地図に載らない」リスクにも要注意です。
- 白タク・不正配車:正規の配車アプリ以外の車には乗らない
- 両替商での釣り銭ごまかし:札を目の前で数える習慣をつける
- 路上ATMでのスキミング被害:モールや銀行内のATM利用を優先する
こんな声も
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
事前に危険エリアの地名だけ調べておいたら、Grabの運転手さんも同じ場所を避けるように言ってきて安心できた
住むエリアを慎重に選んだら、思った以上に静かで治安の不安は感じなかった
ホテルの人に地図を見せて聞いたら、はっきり行かない方がいいエリアを教えてくれて助かった
夜間の一人歩きだけは学校からも強く言われていて、そこは徹底して守っていた
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
こんな人は要注意、こんな備えがあれば安心
すべての人が同じリスクを負うわけではありません。
自分の状況に合わせて備え方を考えてみましょう。
- 初めてのマニラ滞在で土地勘がない人:宿泊エリアはマカティ・BGCなど安全性の高いエリアを選ぶと安心感が違います
- 夜間に出歩く予定がある人:配車アプリを使い、徒歩移動は避ける
- 長期滞在・移住を検討している人:日本人が住みやすい街ランキングを参考に住むエリアを絞り込む
- 現地の生活リズムに慣れていない人:バランガイ制度の仕組みを知っておくと、地域単位の情報が入りやすくなります
危険地域を避けるための準備ステップ


難しく考えなくても、順番に押さえていけば十分に備えられます。
特に長期滞在や移住を視野に入れている場合は、独学で調べるだけでなく無料相談で現地の生活相談ができるサービスを活用してみるのも一つの選択肢です。
よくある質問
マニラの治安についてよく聞かれる質問をまとめました。
観光客がマニラ市内を歩くだけでも危険ですか?
マカティやBGCなど整備された地区であれば、日中は多くの観光客が問題なく歩いています。トンドやパヤタスなど特定のエリアを避ければ過度に恐れる必要はありません。
夜に一人で外を歩くのは避けるべきですか?
はい、エリアを問わず夜間の一人歩きは避け、配車アプリでの移動をおすすめします。特に治安情報が不安定な地区では日没後の外出は控えたほうが安心です。
移住を考えていますが、安全なエリア選びのコツはありますか?
警備員が常駐するコンドミニアムが多いマカティ・BGCなどが選ばれやすい傾向にあります。住みやすい街を比較した記事も参考にしてみてください。
危険エリアの最新情報はどこで確認できますか?
外務省海外安全ホームページのスポット情報に加え、現地の日本人コミュニティやSNSでの生の声も参考になります。
まとめ|「怖い街」ではなく「エリアで見る街」だった
調べてみて分かったのは、マニラは「街全体が危険」なのではなく「エリアと時間帯によって差が大きい」という実態でした。
トンドやパヤタス、ディビソリアの夜間など、名前を知っておくだけでもリスクは大きく減らせます。
逆にマカティやBGCのような整備されたエリアであれば、過度に恐れる必要はありません。
不安なまま足を運ぶより、事前に情報を仕入れて備えておく。
それだけで、マニラという街の見え方はずいぶん変わってきそうです。











