この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
「マラテに泊まったら思ったより…」という声が増えている理由

マニラに初めて降り立った旅行者の多くが、まず選ぶのがマラテ周辺のホテルです。
空港からのアクセスがよく、1泊2,000〜3,500円台の宿が並ぶあのエリアです。
ところが最近、「マラテに泊まったけど、翌日からBGCに移動したら別の国みたいだった」という声を耳にするようになりました。
調べてみると、この「エリア引っ越し」を意図的にやっている旅行者・長期滞在者が着実に増えているようです。
コスパ重視で選んだはずのマラテが、実は「快適さのコスト」を見えにくいところで削っているケースがある——そんな実態をケンタ目線で掘り下げてみます。
ケンタ


ひと目でわかる:マラテとBGC、数字で見る違い


まず全体像を数字で押さえておきます。
宿泊費・食費・治安の体感・移動コストの4軸で比べると、2つのエリアの「差」がはっきり見えてきます。
宿泊費だけでは見えない「本当のコスト差」


「マラテの方が安い」は確かに正しいです。
でも、実際の旅のコストを計算してみると、差が想定より小さいことがあります。
調べてみると、マラテ周辺のホテルは1泊2,000〜4,000円前後が多い一方、BGCのサービスアパートメントやブティックホテルは1泊6,000〜15,000円台が主流です。
一見、倍以上の差に見えます。
ただし実態を掘り下げると、以下のような「見えにくいコスト」がマラテ滞在にはかかりがちだとわかりました。
- 深夜・早朝の移動でGrabが割高になりやすい(渋滞多発エリアのため)
- 周辺の飲食店は安いが、衛生面が気になって外食を躊躇するケースがある
- 治安上、荷物の管理に気を使うことで「観光の集中力」が落ちる
- ホテルによっては停電・水圧不安定が起きやすく、対処に時間を取られる
一方でBGCは、マニラ・セブ・ダバオの生活費を比較した記事でも触れていますが、コンビニ・スーパー・カフェが徒歩圏に揃っていて、「移動しないで済む」コスト削減が効きやすいエリアです。
治安と快適さ:数字に出ない「疲れ度」の違い


コスト以上に旅の満足度を左右するのが、「そのエリアにいる時のストレス量」だとケンタは感じています。
マラテは昼間こそ活気があります。
ただ、夜間の路地や特定の通りは人通りが少なくなる場所もあり、スマートフォンを出しながら歩くのをためらう場面もあるようです。
BGCは計画的に整備された区画で、歩道が広く、夜22時以降も人通りがあります。
体感的な治安の安心感はマニラ市内で最も高いエリアのひとつで、一人旅でも「緊張しながら歩く」場面が少ないという声が多く聞かれました。
「安全に滞在できること」は、快適さだけでなく旅の生産性(観光・仕事・勉強のはかどり具合)にも直結します。
マニラ各エリアの治安を詳しく比較した記事も参考にしながら、自分のスタイルに合う場所を選んでみてください。



こんな声も:エリア引っ越しを経験した人の本音
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
実際に「マラテ→BGC移動」を経験した人たちの声を参考にまとめています。
最初の3泊はマラテに泊まって節約しました。でも夜は少し緊張感があって。後半の4泊をBGCに移したら、心の余裕が全然違いました。トータルの旅費は思ったより変わらなかったです。
仕事でBGCに用があったので最初からそちらを拠点にしました。ホテルは高かったけど、Grabをほとんど使わずに済んだので移動コストがほぼゼロに。結果的にコスパは良かったと思います。
マラテは安くて食事の選択肢も多い。でも1週間以上いると慣れてくる反面、じわじわ疲れてきた。BGCに数日移動したら、ぐっすり眠れた感じがしました。疲れ度が全然違う。
仕事しながら滞在するならBGCが断然おすすめです。カフェもコワーキングスペースも充実していて、Wi-Fiも安定している。マラテより宿代は高いけど生産性が違いました。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
どちらが向いているか:タイプ別の正直な判定


「マラテ vs BGC」に正解はありません。
ただ、調べてみると目的とスタイルによって、かなりはっきり向き・不向きが分かれることがわかりました。
マラテが向いているタイプ
- とにかく宿泊費を抑えたい・短期滞在(2〜3泊)
- ローカル市場・路地裏グルメなどフィリピンらしい雑多な空気を体験したい
- 複数人での旅行で、部屋の安さより外での活動を優先する
- イントラムロスなど歴史観光を中心に組み立てたい
BGCが向いているタイプ
- 1週間以上の中〜長期滞在で、日々の快適さを重視したい
- テレワーク・ワーケーション・仕事兼旅行のスタイル
- 一人旅で夜間の安心感を重視する
- フィリピン移住の下見として生活水準を体感したい
フィリピン移住を検討している方は、移住者のリアルな失敗談と費用も事前に読んでおくと、エリア選びの判断精度が上がります。
「エリア引っ越し」を実際にやるなら:準備の流れ


「マラテで数泊→BGCに移動」という使い分けは、手順さえ押さえておけば難しくありません。
調べてみると、多くの旅行者が以下のような流れで動いているようです。
よくある質問
エリア引っ越しを検討している方からよく聞かれる質問をまとめました。
マラテからBGCへの移動は難しいですか?
GrabタクシーやGrabCarを使えば、渋滞がなければ20〜40分程度です。荷物が多い場合もGrab Bigを選べば対応できます。ただし渋滞ピーク時(平日18〜20時など)は1時間以上かかることもあるため、移動時間帯の調整がポイントです。
BGCは高すぎて予算オーバーになりませんか?
宿泊費は確かに上がりますが、移動費・外食回数・コンビニ活用のバランスで全体の支出は思ったより抑えられることが多いです。1週間滞在でトータル比較すると、マラテ滞在と数千円の差に収まるケースも珍しくありません。
マラテは本当に危険なのですか?
「危険」と断言するのは正確ではありませんが、BGCと比べると夜間の一人歩きには注意が必要な場所があります。昼間の観光・移動は問題なく行えますが、深夜の路地や人通りの少ない通りは避けるのが無難です。
長期滞在(1ヶ月以上)ならどちらがおすすめですか?
生活のしやすさ・安心感・インフラ安定性ではBGCが優位です。ただし予算が限られている場合は、マカティのビジネス地区やサンタメサなど中間的なエリアも検討する価値があります。長期滞在・退職後の生活費を現実的に解説した記事も参考にしてみてください。
まとめ:「安いエリア」と「コスパの良いエリア」は別の話
マラテが「安い」のは本当です。
でも、「コスパが良い」かどうかは目的と滞在期間によって全然違う答えになります。
短期・観光メインならマラテスタートで十分。
でも1週間を超える滞在、テレワーク、安心感を重視したいなら、BGCへの「引っ越し」は選択肢として真剣に考える価値があります。
エンジェルが個人的に感じるのは、「どちらかひとつ」に固執する必要はないということ。
前半をマラテでアクティブに観光し、後半をBGCでゆっくり過ごす——この使い分けが、マニラ旅行の「おいしいとこ取り」に一番近いかもしれません。
マニラのエリア選びをもう少し深く知りたい方は、マカティ・BGC・イントラムロス・マラテを治安面から比較した記事や、フィリピン移住に必要な費用とビザを解説した記事も合わせて読んでみてください。













