「砂糖の島」が、いちばん静かなフィリピンだった

セブでもなく、ボラカイでもなく、「バコロド」。
フィリピン好きの友人にそう勧められたケンタは、最初ピンとこなかったそうです。
でも調べてみると、これが想像以上に面白い島でした。
ネグロス島はフィリピン中部・ビサヤ地方に位置する、国内で4番目に大きな島。
かつてサトウキビ農園で栄えた「砂糖の島」として知られ、スペイン植民地時代の面影が今も色濃く残っています。
にぎやかなビーチリゾートとは少し違う、「まだ観光化されていないフィリピン」を体感できる場所として、最近じわじわと注目を集めているエリアです。
ケンタ


ネグロス島(バコロド・シライ)をひと目で把握する


まずは旅のイメージをつかむための数字から。
費用・日数・治安・ベストシーズンをざっくり確認してみましょう。
バコロドまでどうやって行くの?アクセスの意外な事実
実は、バコロドへのアクセスは思ったより簡単です。
セブシティからバコロドまで、飛行機でわずか約40分。
セブパシフィックやフィリピン航空が1日複数便運航しており、セブ旅行のついでに立ち寄ることも十分できます。
マニラからは直行便で約1時間10分〜1時間20分。
航空券は時期にもよりますが、片道1,500〜4,000ペソ(約4,000〜11,000円)が目安です。
早めに予約するほど安くなります。
空港はバコロド市街から約30分ほどのシライ市内にある「バコロド・シライ国際空港」。
タクシーやGrabを使って市内へ向かうのが一般的で、所要時間・費用ともに手ごろです。



現地で何を楽しむ?押さえておきたい見どころ


ネグロス島は「見どころが薄い」と思われがちですが、それは大きな誤解です。
エリアごとに個性がはっきりしているので、テーマに合わせて回り方を変えるのがコツです。
| スポット | エリア | 特徴 |
|---|---|---|
| マスカラ祭り(10月開催) | バコロド市内 | フィリピン三大祭りの一つ。カラフルなマスクが圧巻 |
| シライ市街・ルーカス邸 | シライ | スペイン統治時代の豪邸が現存。歴史散策に最適 |
| カンラオン火山自然公園 | 島中部 | フィリピン屈指の活火山。ハイキングコースも整備 |
| ドゥマゲテ(シキホール島玄関口) | 島南端 | 神秘の島・シキホールへのフェリー拠点として人気 |
| マンブカル山岳リゾート | マウルボン周辺 | 天然温泉・滝・竹林が楽しめる穴場リゾート |
特にシライは「フィリピンの小京都」と呼ばれることもあるほど、歴史的な建築物が残るエリア。
バコロドからGrabで約20〜30分と近く、半日で回れるのも魅力です。



食べずに帰れない!バコロドグルメのリアル
バコロドを語るうえで外せないのが、グルメです。
実はフィリピン国内でも「食の都」として知られていて、地元っ子の誇りがすごい。
- チキンイナサル:炭火焼きチキンの元祖はバコロドと言われており、1皿150〜200ペソ(約400〜550円)ほどで食べられます
- ピアトス(揚げ豚皮):地元の屋台で売られているスナック感覚のおつまみ。お土産にも人気
- バコロドスタイルのプトゥ(蒸しケーキ):朝ごはんの定番。甘すぎず、ほっこりします
- ネグロス島産チョコレート:サトウキビ産地らしく、カカオ農園産の高品質チョコが揃っています
チキンイナサルはバコロド生まれですが、現在はフィリピン全土のジョリビー系チェーン「マングリラン」にも広まっています。
本場の味は別物、という声が多いです。
実際にかかる「本当の」旅費の内訳


「穴場」という言葉が先行していますが、実際の費用はどのくらいかかるのでしょうか。
セブやマニラと比べると、宿泊・食事ともに1〜2割ほど安い印象です。
以下は航空券を除いた、現地3泊4日の目安費用です。



こんな人には向いている、こんな人は要注意
ネグロス島は「誰にでも向いている万能リゾート」ではありません。
自分がどのタイプかを先に確認しておくと、後悔がなくなります。
| 向いている人 | 注意が必要な人 |
|---|---|
| 観光地化されていない本物のフィリピンを体感したい | きれいなビーチリゾートだけを楽しみたい |
| 歴史・文化・食に興味がある | ナイトライフや大型ショッピングモールが目的 |
| セブ旅行に1〜2日追加して立ち寄りたい | 英語に全く自信がなく、一人での移動が不安 |
| 予算を抑えながらゆっくり過ごしたい | 観光客向けのツアーやアクティビティが充実した場所がいい |
英語は通じますが、大都市ほどインフラが整っていないエリアもあります。
Grabアプリは使えますが、山間部や郊外ではトライシクル交渉が必要な場面もあります。
事前に使い方を把握しておくと安心です。
こんな声も(一般的な傾向をもとに構成しています)
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
個人差がありますので、参考程度にご覧ください。
セブは何度も行ったことがあったので、今回初めてバコロドに足を延ばしました。チキンイナサルを本場で食べたらもう他では食べられない気がして、正直困っています(笑)。
シライの旧市街を半日ぶらぶら歩いたのですが、観光客がほとんどいなくて、地元の人に話しかけてもらえたりして、それが一番の思い出になりました。
バコロドは物価が安くて、ホテルの質もよかったです。ただ、日本語対応の観光ガイドがほぼないので、英語に慣れていないと少し大変かもしれません。
セブから飛行機で40分なのに、雰囲気がまったく違っていて驚きました。マスカラ祭りの時期に合わせて行ったので、色鮮やかな祭りの記憶がずっと残っています。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
バコロド旅行の準備ステップ(セブ経由パターンで考える)


初めてバコロドを訪れるなら、「セブ経由」のルートがいちばん組みやすいです。
以下のステップで計画を進めてみましょう。
フィリピンの観光名所30選のエリア別ガイドも合わせて確認すると、ネグロス島周辺の立ち寄り先のイメージがさらに広がります。
よくある質問
バコロド・ネグロス島について、よくある疑問をまとめました。
バコロドは一人旅でも大丈夫ですか?
市内中心部は比較的治安がよく、一人旅の旅行者も多いです。ただし夜間の人通りが少ない路地や郊外への移動は注意が必要です。Grabアプリを使いこなせると安心感がかなり上がります。
セブ島と組み合わせることはできますか?
セブシティから飛行機で約40分のため、セブ旅行の前後に1〜2日追加するかたちで十分立ち寄れます。「セブ4泊+バコロド2泊」のような組み合わせが人気です。
マスカラ祭り以外のシーズンでも楽しめますか?
はい。歴史散策・グルメ・自然観光はオールシーズン楽しめます。雨季(7〜10月)は移動が不便になる場合もありますが、11月〜4月のドライシーズンが特に快適です。
旅行中の現金はどうすればいいですか?
市内にはATMがあり、VisaやMastercardで現地通貨(ペソ)を引き出せます。ただし郊外・観光スポットではATMが少ない場合もあるため、市内で多めに両替・引き出しておくのがおすすめです。
まとめ:ネグロス島はフィリピン旅行の「次の一手」に最適
バコロド・シライを中心とするネグロス島は、セブやボラカイとはまったく異なる「もうひとつのフィリピン」です。
歴史的な街並み、本場のチキンイナサル、のどかな自然——それらが観光客の混雑なしに楽しめる、という体験は、実際に行ってみないとなかなか想像しにくいものがあります。
「フィリピンは何度も行ったけれど、また同じ場所では物足りない」と感じてきた人には、特に強くおすすめしたいエリアです。
セブやマニラと組み合わせることで、旅のバリエーションがぐっと広がります。
旅費については、フィリピン旅行の現金・両替・ATM・カードの完全比較記事も参考にしながら、現地でのお金の管理を事前に整えておくと安心です。
また、ネグロス島の南端・ドゥマゲテからフェリーで渡れるフィリピンの美しい離島も合わせてチェックしてみてください。
周辺エリアとの組み合わせ次第で、旅はさらに深まります。
「フィリピンの穴場を探していた」という人に、ネグロス島はその答えのひとつになるかもしれません。
ぜひ一度、足を運んでみてください。











