この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
実はボラカイへの「陸路+海路」ルートが、旅の醍醐味だった

「ボラカイへは飛行機で直行するもの」と思っていませんか? 実はパナイ島を陸路で横断し、フェリーで渡るルートを選ぶ旅人が少なくないんです。
しかも途中には、世界最大のカーニバルのひとつとも称される「アティ・アティハン祭」の舞台・カリボや、食の都として知られるイロイロ市など、立ち寄り必須の場所が点在しています。
飛行機で飛び越えてしまうのが、少しもったいない気さえしてくる。
このルートを調べれば調べるほど、そんな気持ちになりました。
ケンタ


パナイ〜ボラカイ移動をひと目で把握する


まずは全体像を数字で確認しましょう。
出発地・移動手段・予算の目安を押さえておくと、ルート選びがぐっとスムーズになります。
ルートは3つ。どれを選ぶかで旅の印象が変わります
パナイ島からボラカイへの主なルートは以下の3つです。
出発地と旅のスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
| ルート | 出発地 | 移動手段 | 所要時間の目安 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| ①イロイロ発・バス経由 | イロイロ市 | バス→フェリー→ボート | 5〜7時間 | 約400〜700ペソ |
| ②カリボ発・バン経由 | カリボ空港周辺 | バン/バス→フェリー→ボート | 2〜3時間 | 約300〜500ペソ |
| ③エステンシア発(北回り) | パナイ北東部 | フェリー直行 | 約3〜4時間 | 約200〜400ペソ |
一般的に旅行者が最も利用するのは①または②のルートです。
カリボに空路で入った場合はそのまま②が最短。
イロイロ発の場合は時間はかかりますが、途中に観光スポットが多く「旅している感」が強いと好評です。
いずれのルートも最終的にはカタグバン港(またはタブラス港)からフェリーに乗り、ボラカイ島の玄関口・カティクラン港を目指します。
カティクランからはバンカーボート(小型フェリー)で島まで約10〜15分です。






実際にかかる費用の「正直な内訳」


「安く行けると聞いたけど、トータルいくらかかるの?」という疑問に答えます。
以下はイロイロ発・バス+フェリー利用の場合の目安です。



途中で寄りたい!パナイ島の観光スポット3選


せっかくパナイ島を横断するなら、道中の魅力も逃したくないところです。
調べてみると、意外なほど個性的なスポットが点在していました。
① イロイロ市のバリオ・サン・ペドロ教会・ミアガオ教会(世界遺産)
イロイロ市から車で約40分、18世紀に建造されたミアガオ教会はユネスコ世界遺産に登録されています。
ヤシの木やパパイヤが彫り込まれたバロック様式のファサードは、フィリピンでしか見られない独特のデザインで、建築ファンでなくても思わず見入ってしまう迫力があります。
② カリボのアティ・アティハン祭(毎年1月)
顔にすすを塗り、太鼓に合わせて踊り続ける熱狂的な祝祭です。
「アジアのカーニバル」とも評され、1月に訪れるなら絶対に外せません。
祭りの時期以外でも街の雰囲気は明るく、カリボ大聖堂や地元の市場を歩くだけで旅の満足感が高まります。
③ イロイロの「ラ・パス・バッチョイ」を食べる
豚のモツと麺を使ったスープ麺「バッチョイ」はイロイロ発祥のフィリピン料理。
地元の食堂で1杯100〜150ペソ前後で食べられます。
旅の途中にこういう「食の寄り道」があると、旅全体の記憶がぐっと濃くなります。
イロイロ市の観光スポットについては、こちらの記事でより詳しく紹介しています。






見落とされがちな注意点と、旅の「落とし穴」


楽しいルートですが、いくつか事前に知っておきたいポイントもあります。
準備なしで向かうと、タイムロスや余計な出費につながることも。
- ボラカイ入島には事前登録が必要:ボラカイ島への入島には、DOT(フィリピン観光省)の管理システムへの事前オンライン登録と観光環境税の支払いが求められています。現地到着後に手続きすることもできますが、事前に済ませておく方がスムーズです。
- カタグバン港のフェリー時刻は不定期:運航スケジュールは季節・天候により変動します。特に雨季(6〜11月頃)は欠航や遅延が起きやすいため、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
- バスやバンの乗り場は複数あり、案内表示が少ない場所も多いです。カリボやイロイロのターミナルでは、地元の人や宿スタッフに「カタグバン方向のバス乗り場」を確認するのが確実です。
- ボラカイ島内への持ち込みが制限されているものがあります(使い捨てプラスチック類など)。ペットボトルのごみ袋などは島外で処分してから乗船するよう心がけましょう。
- カティクラン港から島内への移動にはバンカーボート(往復チケット)が必要で、乗船時に必ず環境税の領収書の提示を求められます。
雨季のフィリピン旅行については、エリアごとのメリット・注意点をこちらで詳しく解説しています。
計画を立てる前にぜひ確認してみてください。
こんな人にはこのルートが刺さる、逆に向かない人は?
移動に少し手間がかかる分、このルートには「合う人」と「合わない人」がはっきり分かれます。
| こんな人には向いている | こんな人は要注意 |
|---|---|
| 旅のプロセスそのものを楽しめる人 | 移動時間を最小化したい人 |
| フィリピンのローカル文化に興味がある人 | 幼い子ども連れで移動負荷を減らしたい人 |
| イロイロやカリボを旅程に組み込みたい人 | 荷物が多く乗り換えが苦手な人 |
| 交通費を抑えて現地の雰囲気を満喫したい人 | 時間が限られた短期旅行者 |
時間が取れる旅行者にとっては、移動そのものが「フィリピンの日常」に触れる貴重な体験になります。
一方、3泊4日以下の短期滞在でボラカイのビーチだけを楽しみたい場合は、直行便を活用する方が現実的かもしれません。
ボラカイとセブ島のどちらに行くべきかについては、費用・アクセス・雰囲気を比較したこちらの記事も参考にしてみてください。
こんな声も(編集部まとめ)
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
実際の旅行者に多いリアクションをまとめました。
カリボからのバンはあっという間で、フェリーに乗るとボラカイが見えてきた瞬間は感動しました。移動自体が旅の一部だと実感しました。
イロイロでバッチョイを食べてからボラカイに向かいました。移動は少し長かったけど、イロイロの街が想像以上に良くて旅の満足感が上がりました。
フェリーやバンの乗り換えが不安でしたが、カリボ空港のスタッフが親切に案内してくれて問題なかったです。ただ英語が少し必要だと感じました。
全部で800ペソ以下で移動できたのが嬉しかったです。安いのに景色も良くて、陸路で島を横断するのは飛行機では味わえない体験でした。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
ボラカイへの出発前にやっておきたい準備ステップ


「いつか行けたら」を「今回の旅」にするために、準備を5つのステップで整理しました。
特にボラカイは入島管理が厳しいため、事前確認を怠らないことが大切です。



よくある質問
このルートについて特に多い疑問をまとめました。
英語が得意でなくても移動できますか?
基本的なフレーズがあれば問題ない場面がほとんどです。カリボ空港・バスターミナル・フェリー乗り場では観光客に慣れたスタッフが多く、身振り手振りと「Boracay?」の一言で通じることも多いです。
カリボとイロイロ、どちらから出発する方が便利ですか?
純粋な移動効率ではカリボ発が有利です(所要2〜3時間)。一方、イロイロ発は観光スポットが多く旅の充実度が上がります。時間に余裕がある場合はイロイロ経由がおすすめです。
フェリーは事前予約が必要ですか?
カタグバン〜カティクラン間のフェリーは基本的に当日購入が可能です。ただし混雑する連休・祝日前後は早めに乗り場へ向かうことをおすすめします。
子ども連れでも安全に移動できますか?
移動時間がやや長く乗り換えも複数あるため、小さな子どもがいる場合はカリボ直行便+短時間ルートの利用がより快適です。バスやフェリーの座席は基本自由席です。
ボラカイ島内の移動手段は?
島内はトライシクル(バイク付き三輪車)が主な移動手段です。ビーチ沿いのメインロードは徒歩でも十分移動できます。料金は乗車前に目安を確認しておくとトラブルを防げます。
まとめ:パナイ島経由のボラカイ旅は「一度通ると、もう一度通りたくなる」
イロイロまたはカリボからボラカイへの移動は、バス・フェリー・バンカーボートを乗り継ぐ数時間の旅です。
慣れていない方には少しハードルがあるように感じるかもしれませんが、実際は道中も見どころが多く、ローカルな空気感を味わいながら世界屈指のビーチへたどり着く、という体験はなかなか得られないものです。
費用は全行程でも700〜1,000ペソ前後に収まることが多く、コスパの観点でも文句なし。
時間に少し余裕を作って、ミアガオ教会やイロイロのグルメを旅程に組み込むと、ボラカイ滞在の前後が旅として厚みを増します。
現地でのペソの準備や両替・ATM利用については、こちらの記事で詳しく解説していますので、出発前にあわせて確認しておくことをおすすめします。
フィリピンの旅は「目的地に着くまでの時間」が案外おもしろい。
そんなことを改めて感じさせてくれるルートです。













