この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
「安いと思ったら手数料で倍になった」国内線あるある失敗談

マニラからセブまで片道999ペソの激安チケットを見つけて「やった!」と思ったら、決済画面で手数料・荷物代・座席指定料がモリモリ加算されて、最終的に4倍近い金額になっていた……。
フィリピン国内線の予約でこの経験をした人は、実は少なくないそうです。
フィリピンはマニラ・セブ・ダバオを結ぶ主要路線から、エルニドやカミギンのような離島アクセス路線まで、国内線ネットワークが非常に充実している国。
でも「安さ」に飛びついた結果、余計な出費を重ねてしまうパターンが後を絶ちません。
今回は実際にどこで損が生まれやすいのかを先にしっかり押さえたうえで、3大LCCを賢く使い分けるコツをまとめました。
ケンタ


3社の特徴をひと目で把握する


まずはセブパシフィック・フィリピン航空・エアアジアの基本的な立ち位置を数字で整理します。
料金は路線・時期によって大きく変動しますが、マニラ〜セブ間の片道料金を基準に比べるとその差が分かりやすいです。
3社の「本当の値段」はここが違う|手数料・荷物・快適さ


表示価格だけ見ると横並びに見えることもある3社ですが、最終的な支払額は「何を含めるか」で大きく差が開きます。
| 比較項目 | セブパシフィック | フィリピン航空(PAL) | エアアジア |
|---|---|---|---|
| 基本運賃の安さ | ◎ 最安水準 | △ やや高め | ◎ 最安水準 |
| 受託手荷物 | 有料(別途購入) | 一部路線で無料枠あり | 有料(別途購入) |
| 機内食 | 有料 | 短距離は軽食付きも | 有料 |
| 座席指定 | 有料 | 一部無料 | 有料 |
| 決済手数料 | 支払方法で変動 | 比較的シンプル | 支払方法で変動 |
| 定時運航率 | △ 遅延多め | ◎ 比較的安定 | ○ まずまず |
つまり「荷物なし・機内食なし・早朝便でもOK」という条件に合う旅ならセブパシフィックかエアアジアが圧倒的にコスパ良好。
逆に大型スーツケースを持ち込む場合は、PALの料金と大差なくなることもあります。
比較は必ず「荷物込みの総額」でしましょう。






安く買うための「予約タイミング」と「セール攻略法」
フィリピン国内線の価格は需要と残席数によってリアルタイムで変動します。
ではいつ買えば一番安いのでしょうか。
調べてみると、大まかな傾向が見えてきました。
- 2〜3ヶ月前が通常の「早期割引」が適用される目安。特にセブパシフィックは60〜90日前に比較的安い席が並ぶことが多いそうです
- セール(SEAT SALE)に乗るのが最強。セブパシフィックは年に数回、「1ペソセール」を含む大規模なプロモーションを実施。公式サイトへのメール登録・SNSフォローで情報を先取りできます
- 逆に1〜2週間前の直前購入は残席が少なく高騰しやすい傾向があります
- フィリピンの連休・ホリデーシーズン(クリスマス・イースター・GWなど)前後は特に料金が跳ね上がるため、日程をずらすだけで数千円変わることも
エアアジアも同様にプロモーションサイトへの登録が有効です。
両社の公式アプリを入れておくと、セール開始の通知が届く仕組みになっているので活用してみてください。
フィリピン乾季エリア別旅行最適時期の記事も参照しながら、旅行時期と航空券の価格帯を合わせて計画するのがベストです。
失敗を防ぐ「予約前チェックリスト」
結論から言うと、手数料・荷物・乗継の3点を事前に確認するだけで大半の失敗は防げます。
以下を予約前に必ずチェックしましょう。
- 荷物の重量と料金: 受託手荷物が必要かどうか確認し、必要な場合は予約時に一緒に購入する(後から追加するほど割高)
- 決済手数料の比較: GCash・Maya・コンビニ払いが使える場合はクレジットカードより安くなることがある
- フライト番号と時刻の確認: LCCは便名が似ていても運航会社が異なる「コードシェア」がある場合があるので要注意
- 乗継便の場合は余裕を持った間隔で: マニラのNAIA空港はターミナルが複数あり、移動に時間がかかる。2時間以上の乗継余裕を推奨
- キャンセル・変更ポリシーの確認: LCCはキャンセル不可・変更有料が基本。旅行保険の加入も検討を
フィリピン旅行の現金・両替・カード事情についても事前に把握しておくと、空港での出費計算がスムーズになりますよ。



こんな声も
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
セール情報を見てすぐ予約したら荷物代を忘れていて、空港で追加料金を払うことに。次からは総額で計算するようにしました。
PALは少し高いけど遅延が少ないので、仕事がらみの出張はPAL一択です。セブパシフィックは観光のときにだけ使うようにしています。
セブパシフィックのSEAT SALEは本当に安い。メール登録しておいたら999ペソのセールに乗れて、セブからボホールまでタダ同然で飛べました。
英語の予約画面に戸惑ったけど、公式アプリは日本語設定もできて助かりました。慌てずに一つひとつ確認しながら進めれば、意外と難しくなかったですよ。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
あなたはどのタイプ?3社の使い分け早見表
旅のスタイルによって、どの航空会社が「合っている」かは変わってきます。
以下を参考にしてみてください。
| こんな人に向いている | おすすめ航空会社 |
|---|---|
| とにかく運賃を安くしたい・荷物は機内持ち込みのみ | セブパシフィック / エアアジア |
| 大きなスーツケースあり・定時運航を重視 | フィリピン航空(PAL) |
| セール狙いで日程に柔軟性がある | セブパシフィック |
| マニラ発ではなくセブ・ダバオ発の離島路線 | セブパシフィック(路線数が多い) |
| 乗継が不安・英語に自信がない | フィリピン航空(サポートが手厚め) |
「エアアジアとセブパシフィックで迷ったら」、その路線の出発時刻と手数料込みの最終金額を両方で出してから決めるのが一番確実です。
価格差が500ペソ以内なら好みや実績で選んで問題ないでしょう。
フィリピン各地への旅程を組む際は、フィリピン観光名所30選のエリア別ガイドも参考にしながら、どの島にどの順番で飛ぶかを先に決めると国内線の組み合わせが見えてきます。






国内線をスムーズに予約するための4ステップ


初めてフィリピンの国内線を予約する方でも迷わないよう、ステップを整理しました。
よくある質問
読者からよく寄せられる疑問をまとめました。
国内線の予約は何日前までにすればいいですか?
早期割引が適用されやすいのは出発の2〜3ヶ月前が目安です。ただしセール期間中は半年以上先の便が対象になることもあるので、セール情報を追うのが一番お得です。直前(1〜2週間前)は高くなりやすいので避けるのが無難です。
機内持ち込み荷物だけで大丈夫?受託手荷物は必要?
セブパシフィックとエアアジアの機内持ち込みは通常7kg以内が上限です。滞在日数が長い・お土産が多い場合は受託手荷物の事前購入をおすすめします。空港カウンターで当日追加するより予約時購入がかなり安くなります。
日本のクレジットカードで普通に支払えますか?
VISAやMastercardは基本的に使えますが、カード会社によって海外決済手数料(1.6〜2.5%程度)がかかります。GCash(フィリピンの電子マネー)が使える環境なら、手数料が抑えられるケースもあります。
マニラ発とセブ発、どちらから国内線を使うのが便利ですか?
路線数ではマニラが最多ですが、ボラカイ・シキホールなどビサヤ地方の島に行くならセブ発が近くて便利です。旅程全体を見てどちらがハブに適しているか検討してみてください。
フィリピン航空(PAL)はLCCと何が違うんですか?
PALはフルサービスキャリアで、短〜中距離国内線でも手荷物の無料枠や軽食サービスが含まれる便があります。価格はLCCより高めですが、定時運航率の安定感と荷物込みで比べると差が縮まることも多いです。
まとめ|「安く見える」に惑わされず、総額で比べよう
フィリピン国内線は「表示価格の安さ」と「総額の安さ」が必ずしも一致しない、というのが一番のポイントでした。
セブパシフィックとエアアジアは条件が合えば圧倒的に安い。
一方でPALは安定感と荷物込みのコスパで意外と選択肢に入ってくる。
この3社の特性を知っているだけで、予約での失敗がぐっと減るはずです。
旅のルートを決めたら、セブ島3泊4日の費用内訳やフィリピン1か月の費用全公開なども合わせて読むと、航空券以外の予算感も一気につかめます。
フィリピンの空はつながっています。
マニラからエルニドへ、セブからシキホールへ、ダバオからカミギンへ。
国内線を賢く使いこなせれば、一度の旅で複数の島を巡る「島めぐり旅」だって現実的な選択肢になります。
セールを狙って早めに動くほど、行ける場所が広がるのがフィリピンの面白いところです。










