「月15万円で暮らせる」は本当なのか?移住前にケンタが徹底調査した

SNSを眺めていると、「フィリピンで月15万円以下で生活している」という投稿をちょくちょく見かけます。
ケンタも最初は「さすがに盛りすぎでしょ」と思っていたのですが、調べれば調べるほど、あながち大げさでもない、ということがわかってきました。
ただ、その「15万円」には大きな前提があります。
どのビザで滞在するか、どのエリアに住むか、どんな生活水準を選ぶか――この3つの組み合わせ次第で、必要な資金はガラッと変わります。
この記事では、ビザの種類・初期費用・毎月の生活費を具体的な数字で整理しました。
「移住を考えているけど、何からはじめればいいかわからない」という段階の方にこそ読んでほしい内容です。
ケンタ


移住のリアルをひと目で|費用・期間・難易度


まずは大枠の数字を把握しておきましょう。
ビザの種類・生活費・初期費用、それぞれの目安をカードにまとめました。
詳しい内訳は後のセクションで解説します。
ビザの選択肢は意外と多い|自分に合う種類はどれ?


フィリピン移住を考えるとき、まず決めなければならないのがビザの種類です。
「とりあえずビザなし」で入国できる観光扱いとは違い、長期滞在にはそれぞれ条件があります。
| ビザの種類 | 対象者・条件 | 取得費用目安 | 滞在可能期間 |
|---|---|---|---|
| SRRV(リタイアメントビザ) | 原則35歳以上・預託金が必要 | 約3〜5万円(申請料)+預託金 | 永続的に滞在可能 |
| クオータビザ | 年間割り当て制・審査あり | 数十万円規模 | 永続的に滞在可能 |
| 9Gビザ(就労ビザ) | フィリピン企業に就職する場合 | 約2〜5万円 | 雇用契約期間に準ずる |
| 学生ビザ | 認定学校に在籍する場合 | 約1〜3万円 | 在学期間に準ずる |
| 観光ビザ延長(バービザ) | 条件なし・最長36ヶ月まで延長可 | 延長ごとに約3,000〜5,000円 | 最大約3年 |
中でもSRRV(特別居住退職者ビザ)は、フィリピン退職庁(PRA)が管轄する長期滞在ビザで、移住を検討する方に最もよく選ばれています。
預託金として2万米ドル〜(約300万円〜)が必要ですが、条件を満たせば配偶者・子どもも同伴できます。
「観光ビザを延長しながら様子を見る」という方法も現実的な選択肢ですが、36ヶ月を超えた長期滞在を見据えるなら、早めに正規ビザへの切り替えを検討する方が安心です。
ビザの詳細やおすすめエリアについては、こちらの移住完全解説記事でさらに深掘りしています。
あわせて確認してみてください。






実際にかかる「本当の」初期費用はいくらか


移住前に用意しておく初期費用は、ビザの種類・住む場所・生活スタイルによって大きく変わります。
ただ、一般的な目安として50万〜150万円は見ておいた方がよさそうです。
内訳のイメージはこんな感じです。






毎月の生活費、エリア別に正直に書きます


フィリピンの生活費は、住む場所によって想像以上に差があります。
マニラの中心部(BGCやマカティ)に住む場合と、ダバオやセブの郊外では、同じ生活水準でも月々の出費がかなり違います。
| エリア | 家賃(1LDK目安) | 食費(月) | 光熱費・通信費 | 合計目安 |
|---|---|---|---|---|
| マニラ中心部(BGC・マカティ) | 8〜20万円 | 4〜8万円 | 1〜2万円 | 13〜30万円 |
| セブ市内(マクタン・ITパーク周辺) | 4〜10万円 | 3〜6万円 | 1〜2万円 | 8〜18万円 |
| ダバオ市内 | 3〜8万円 | 3〜5万円 | 1〜1.5万円 | 7〜15万円 |
| バギオ・地方都市 | 2〜6万円 | 2〜4万円 | 0.5〜1万円 | 5〜11万円 |
ローカル市場での自炊中心・ローカルエリア居住なら、月10万円以下での生活も十分現実的です。
一方、日本食レストランや日本人向けコンドミニアムにこだわると、コストは一気に上がります。
「安く暮らせる」という情報は本当ですが、それは「現地の生活水準に合わせた場合」の話。
日本と同じ感覚で暮らそうとすると、予算オーバーになりやすいので注意が必要です。
エアコンの電気代は日本よりかなり高くなる場合があります。フィリピンは年中暑いため、エアコンを使い続けると月1〜2万円を超えることも珍しくありません。移住に向いている人・慎重になるべき人
移住は「憧れ」だけで動くと痛い目に遭うこともあります。
向いている人と、もう少し準備が必要な人の特徴を正直に書きます。
| 特徴 | |
|---|---|
| 向いている人 | ・リモートワーク・フリーランスで収入が安定している ・英語でのコミュニケーションに抵抗がない ・現地の生活スタイルに合わせる柔軟性がある ・医療や生活インフラの不便をある程度受け入れられる |
| 慎重になるべき人 | ・収入源が日本国内の雇用のみで、移住後の収入が未定 ・持病があり、継続的な医療機関へのアクセスが必要 ・「とにかく日本と同じ環境で」という希望が強い ・詐欺や法律のトラブルへの備えをまだ検討していない |
特に注意したいのが、フィリピンでの就労・ビジネスに関わるルールです。
外国人が現地で就労するには就労ビザが必須で、観光ビザのまま働くことは法律違反になります。
「バレないから大丈夫」という話もSNSには出回っていますが、発覚した場合は強制退去になるリスクもあります。
また、不動産投資やビジネス開業を検討している場合、外国人の土地所有には制限があるなど、日本とは異なるルールが存在します。
フィリピンのビジネス・生活トレンドについては、この記事で詳しく解説しています。
移住後の生活設計の参考にしてみてください。
こんな声も|実際に移住・検討した人たちのリアルな声
編集部が移住経験者・検討者から集めた一般的な傾向をもとに構成した声です。
個人の状況によって結果は異なります。
最初の3ヶ月は英語と生活の違いに慣れるのに必死でした。でも1年経つと『もう日本には戻れないかも』と思うくらい気に入っています。生活費は月15万円ちょっとで安定してきました。
治安が心配でなかなか踏み出せずにいましたが、住むエリアをちゃんと選べば日常生活で怖い思いをすることはほとんどないと聞いて、少し安心しました。
ビザの手続きが思った以上に複雑で、最初はエージェントに頼ろうか迷いました。費用は少しかかりますが、プロに任せることで時間とストレスを節約できたのはよかったです。
SRRVの預託金がネックでしたが、夫婦2人なら追加費用が抑えられると知って、改めて検討し始めました。老後の選択肢として、フィリピンはかなり現実的だと思っています。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
移住準備の進め方|ステップで整理するとこうなる


「何から手をつければいいかわからない」という声をよく聞きます。
大まかなステップに分けると、意外とシンプルに整理できます。
エージェントを活用する場合は、STEP2の段階で相談を始めるのが一般的です。
移住専門のエージェントに無料カウンセリングで相談してみると、自分の条件に合ったビザ・エリアの選び方を整理しやすくなります。
よくある質問
移住を検討している方からよく寄せられる質問をまとめました。
フィリピンで日本の年金を受け取りながら生活できますか?
はい、可能です。日本の年金受給権は海外在住でも失われません。ただし、住民票の扱いや税務上の注意点があるため、移住前に年金事務所や税理士に確認することをおすすめします。
英語が話せなくても移住できますか?
日常生活は基本的な英語でも問題ないケースが多いですが、ビザ手続き・不動産契約・医療機関での対応など、英語が必要な場面は多くあります。移住前に基礎的な英語力を身につけておくと、現地での生活がスムーズになります。
フィリピンの医療レベルは信頼できますか?
マニラ・セブなどの都市部には国際基準に近い民間病院もありますが、地方や公立病院は設備・対応にばらつきがあります。移住する場合は海外旅行保険・医療保険への加入を強くおすすめします。
移住後に日本に帰国した場合、ビザはどうなりますか?
ビザの種類によって扱いが異なります。SRRVは長期の日本滞在後に再入国する場合の条件があるため、事前に確認が必要です。観光ビザ延長の場合は、出国した時点でリセットされます。
詐欺や犯罪被害を防ぐために気をつけることは?
不動産・投資案件の詐欺、SNSを通じたロマンス詐欺などのトラブルは実際に報告されています。現地の信頼できる法律家・エージェントを通さずに大きな金銭取引をしないこと、そして「おいしすぎる話」には必ず疑いの目を持つことが大切です。
まとめ|フィリピン移住は「準備の質」で結果が変わる
フィリピン移住のコストを整理すると、初期費用50〜150万円・毎月の生活費10〜25万円が現実的な目安です。
エリアと生活スタイルの選び方次第で、この数字はもっと下げることも、上げることもできます。
ビザの種類は思った以上に選択肢があり、自分の状況(年齢・収入源・滞在目的)によって最適解が変わります。
「移住したい」という気持ちだけで動くのではなく、ビザ・住居・収入・医療の4点を事前に整理してから動くことが、後悔しない移住への近道です。
現地の文化・生活習慣についての理解も移住成功の重要な要素です。
フィリピンの文化・迷信についてのこちらの記事も、移住前の情報収集に役立てていただけると思います。
調べれば調べるほど「これは本当に面白い国だな」とケンタも感じているはずです。
焦らず、でも確実に一歩ずつ準備を進めていきましょう。















