この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
「フィリピン留学って、実際のところ安全なの?」正直に調べてみた

フィリピン留学の体験談を調べていると、楽しそうな投稿の陰に「あのとき本当に怖かった」という声が少なくないことに気づきました。
実際、フィリピンへの日本人留学生・研修生は年間数万人規模に上ります。
その数だけ、さまざまな経験が生まれているわけです。
「危険な目にあった」という声を集めてみると、スリ・ぼったくり・体調不良・学校とのトラブルという4つのカテゴリにほぼ集約されることがわかりました。
この記事では、実際に報告されているトラブルの傾向を具体的にまとめています。
ちょっと怖い話ではありますが、知っておくだけで防げるものが大半です。
ぜひ出発前に読んでいってください。
ケンタ


フィリピン留学トラブル、数字でひと目でわかる


まず全体像をざっくり把握しておきましょう。
以下の数字は、留学経験者の体験談や一般的な報告傾向をもとにした目安です。
「スリに遭った」体験談が一番多い。どんな状況で起きた?


留学中のトラブルで最も多く報告されているのが、スリ・ひったくり・盗難です。
特にセブ市内やマニラの市街地では、人が密集するエリアでの被害が目立ちます。
体験談を調べると、こんな状況が繰り返し出てきました。
- ジプニーやバスの中でバッグを開けられ、財布だけ抜かれていた
- 夜に一人で歩いていてスマホをひったくられた
- 学校の寮の共用スペースに置いていたPCが消えていた
- ATMで現金を引き出した直後に、後ろにいた人に声をかけられ隙を突かれた
「学校の中は安全だろう」と油断していたケースも少なくないのが、正直なところです。
寮の施錠管理や貴重品の保管場所については、フィリピン留学で失敗した話を調べてみましたという記事でも詳しく触れていますので、あわせてチェックしてみてください。






「体調を崩した」体験談はなぜこんなに多い?
スリと並んで多いのが、体調不良の報告です。
フィリピンに到着してから1〜2週間以内に何らかの体調不良を経験したという声は、留学者全体の3〜4割にのぼるという体験談も見受けられました。
主な原因として挙げられているのは以下のとおりです。
| 原因 | 具体的な症状・状況 |
|---|---|
| 水・食べ物の違い | 屋台や外食での下痢・腹痛。水道水をそのまま飲んで体調を崩すケースも |
| エアコンの効きすぎ | 教室・寮の冷気で喉・鼻・関節に不調が出る「フィリピン風邪」と呼ばれる症状 |
| デング熱・感染症 | 蚊に刺されて発症。初期症状が風邪と似ており発見が遅れることも |
| 疲労の蓄積 | マンツーマン授業+観光+夜の外出で体力を消耗し免疫が下がる |
デング熱は重症化すると危険なので、蚊よけスプレーと長袖の準備は必須です。
現地での医療費や保険については、フィリピンの医療・健康保険事情|失敗しない備え方で詳しく解説しています。



「学校・エージェントとのトラブル」これが意外と多かった
現地に着いてから「聞いていた話と違う」と気づく、学校・エージェント絡みのトラブルも、体験談の中で目立ちます。
よくある声を整理するとこんな感じです。
- 「マンツーマン授業が売りと聞いたのに、実際はグループ授業ばかりだった」
- 「寮の設備写真がきれいすぎた。実際は古くて虫が出た」
- 「返金・キャンセルを申し出たら、規約を盾に一切応じてもらえなかった」
- 「日本の代理店スタッフと現地スタッフで言っていることが全然違った」
エージェントやエージェントを介さず直接申し込む場合でも、契約書・規約の確認は必須です。
「口頭で説明を受けた」だけでは後から証明ができません。
フィリピン留学|英語レベル別おすすめ都市・学校比較では、学校ごとの特徴や注意点もまとめていますので、学校選びの参考にしてみてください。



「ぼったくり・詐欺」遭遇率は意外と高い
観光がてら外出した際の、ぼったくりや詐欺トラブルも報告されています。
留学中に1度は経験したという声は決して少なくありません。
特に多いのは以下のパターンです。
- トライシクル・タクシーのメーター未使用: 乗車前に料金を確認しないと、下車時に法外な金額を請求される
- 両替所でのごまかし: 紙幣を素早く数えられ、枚数を少なく渡されるケース
- 「友達になろう」からのぼったくり店: 声をかけてきた人に連れられたバーやレストランで高額請求
- 偽の観光ガイド・ツアー: 正規のツアーに見せかけて金を受け取り、サービスを提供しないまま消える
グラブ(Grab)などの配車アプリを使えばタクシートラブルの大半は防げます。
現地でのお金の扱い方は、フィリピン旅行の現金はいくら必要?両替・ATM・カード完全比較が参考になります。
実際に留学した人の声
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
実際の留学経験者から寄せられる声のパターンを整理しています。
夜に一人でコンビニへ行った帰り、スマホをひったくられました。大通りでも夜は油断禁物だと痛感しました。昼間なら全然大丈夫なエリアでも、夜間は感覚が変わります。
入学して3日目に下痢になり、1週間近く授業に集中できませんでした。水はペットボトル一択、屋台は最初の1週間は我慢するべきでした。
説明と実際の授業コマ数が違っていて、現地に着いてから交渉するはめになりました。日本側のエージェントに確認したら「現地に聞いてください」と言われて途方に暮れました。
空港でタクシーに乗ったら、全然知らないルートを走られて不安になりました。結局、事前にGrabアプリを入れておけばよかったと後悔しています。
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。


留学前に英語力を底上げしておくと、現地でのトラブル対応もぐっとラクになりますよ。
見落とされがちな「地味に厄介な」トラブル


派手なトラブルだけでなく、地味に困る経験談もありました。
ここでは意外と見落とされがちな注意点を整理しておきます。
| トラブルの種類 | 内容・対策 |
|---|---|
| Wi-Fiが不安定すぎる | 学校のWi-Fiが弱く、オンライン授業の録画や家族との連絡が取れないケースあり。現地SIMを初日に購入しておくと安心 |
| 停電・断水が起きる | フィリピンでは計画停電や断水が起きることがある。学校・寮での対応状況を事前確認しておく |
| 台風シーズンに直撃 | 6〜11月は台風の影響が出やすく、交通・授業スケジュールが乱れることも。渡航時期の検討が重要 |
| 海外旅行保険に入っていなかった | 軽い風邪でも現地クリニックで診察を受けると数千〜数万円かかることがある。保険未加入は大きなリスク |
海外旅行保険への加入は、フィリピン留学においてほぼ必須と考えておいて間違いありません。
エンタメ感覚で「まあいいか」と省略している人が一定数いますが、万一の入院費は想像以上に高額になることがあります。



こんな人は特に注意。事前準備の差が「体験の差」になる
トラブル体験談を読んでいると、被害に遭いやすい傾向がある人のパターンが見えてきました。
もちろん誰でも被害に遭う可能性はありますが、準備次第でリスクを大きく下げられます。
- 初めての海外・一人旅: 現地の感覚がつかめず、危険なエリアや状況を見極めにくい。出発前に治安情報を調べておくだけで全然違います
- 英語に自信がない: トラブルが起きたときに現地スタッフや警察とコミュニケーションが取れないと、被害が拡大しやすい。マンツーマン授業でなぜ英語力が伸びるのか?フィリピン留学の仕組みを徹底解説でも触れていますが、最低限の英語力は自衛にもつながります
- エージェント任せで自分で調べていない: 学校の口コミ・契約書を自分で確認していない人は、「聞いていた話と違う」という状況になりやすい
- 保険・緊急連絡先の準備をしていない: 体調トラブルが起きてからでは遅い。出発前にセットしておくものです
逆に言えば、事前準備をしっかりした人ほどトラブルが少ないというのが、体験談全体を通じた正直な印象です。
出発前にやっておきたい「トラブル予防」の手順


体験談を踏まえて、出発前にやっておくべきことをステップ形式でまとめました。
難しいことは何もありません。
一つひとつ確認していくだけです。
なお、30代・40代がセブ島留学で得たもの・後悔したことでも、社会人が留学前に準備しておくべきことを先輩留学者の目線でまとめています。
こちらも参考にしてみてください。
よくある質問
読者からよく寄せられる疑問をまとめました。
フィリピン留学は初心者・一人でも安全ですか?
エリアや時間帯に気をつければ一人でも十分楽しめます。ただし夜間の一人歩き・繁華街の深夜帯は経験者でもリスクがあります。初心者ほど学校周辺での行動を心がけると安心です。
デング熱は本当に怖いですか?
初期症状が風邪と似ており、発見が遅れると重症化する危険があります。蚊よけスプレー・長袖の着用は必須。少しでも高熱が続く場合は早めに現地クリニックを受診することをおすすめします。
学校とのトラブルを防ぐにはどうすればいい?
事前に学校の口コミを複数のサイトで確認し、契約書・キャンセル規約を自分で確認することが基本です。エージェントを通じる場合も、学校の公式サイトで情報を照合する習慣をつけましょう。
海外旅行保険はどれくらい必要ですか?
一般的には医療費補償1,000万円以上・携行品補償付きのプランが安心とされています。現地の病院は日本より費用が高くなるケースもあり、クレジットカード付帯保険だけでは不十分な場合があります。
フィリピン留学の費用が急に変わることはある?
物価の変動や為替レートの影響で、同じ学校でも年ごとに費用が変わることがあります。最新の相場については、2026年フィリピンの物価は高い?留学費用も上がった?という記事が参考になります。
まとめ:体験談から学べること、それは「準備が全て」ということ
今回、フィリピン留学中のトラブル体験談を幅広く調べてみて、正直最初は「こんなに多いのか」と驚きました。
でも読み込んでいくと、7割近いケースが事前準備で防げたという点で一致していたんです。
スリには貴重品管理で対応できます。
体調不良には水と食事の慎重さと保険で備えられます。
学校トラブルは契約確認で防げます。
ぼったくりはGrabと事前相場調査で回避できます。
フィリピン留学そのものは、英語力を短期間で伸ばせる貴重な環境です。
リスクがゼロではないですが、それは海外どこでも同じこと。
怖がって行かないのではなく、しっかり準備して出発する。
それが一番の「トラブル対策」だと、今回の調査を通じて改めて感じました。
学校選びに迷っている方は、セブ島おすすめ語学学校10選!特徴・費用を徹底比較も参考にしてみてください。
どんな学校でも口コミと契約書の確認は忘れずに。





留学前に英語力を底上げしておくと、現地でのトラブル対応もぐっとラクになりますよ。










