この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
「初回の日本向けオンライン打ち合わせが、まさかの回線落ちで飛んだ」

フィリピン留学中、日本の会社と初回のオンライン会議を予定していた社会人の方がいました。
当日、寮の部屋のWi-Fiが突然切れ、結局スマホのテザリングでしのいだそうです。
後から聞くと、その学校では夕方以降に生徒が一斉にスマホやパソコンを使う時間帯だけ回線が極端に遅くなる、という声が複数の卒業生から出ていました。
調べてみると、これは決して珍しいケースではないようです。
フィリピンの留学先選びでは、実は英語カリキュラムよりもネット環境で後悔する人が一定数いるということが分かってきました。
ケンタ


ひと目でわかるフィリピン留学のネット事情


まずは全体像を数字で押さえておきましょう。
地域や学校によって差が大きいのが実情です。
なぜ学校ごとにこんなに差が出るのか


結論から言うと、建物の古さと契約プロバイダの数で大きく変わります。
セブなど都市部でも、校舎が古いビルだと配線が追いついていないケースがあります。
フィリピンでは大手プロバイダが数社しかなく、地域によっては1社の回線に依存している学校も少なくありません。
1社の回線が不安定になると、その地域全体のネットが同時に落ちる、ということも起こり得ます。
さらに寮と教室で契約回線が別、というパターンもあります。
教室のWi-Fiは快適でも、寮の部屋だけ電波が弱いという声も珍しくありません。
夜間、生徒が一斉に動画視聴やオンライン英会話の予習をする時間帯に速度が落ちる、というのも構造的な理由があるようです。



見落とされがちな確認ポイント一覧
事前の資料やホームページだけでは分からない部分が多いのが、このテーマの厄介なところです。
以下は入学前に確認しておきたい項目です。
| 確認項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 回線の契約数 | 1社のみか、複数プロバイダで冗長化されているか |
| 寮の部屋ごとの実測速度 | 公式サイトの数値でなく在校生の実感を聞く |
| 停電時の予備電源 | 発電機やUPSの有無、復旧までの時間 |
| 混雑時間帯の体感 | 夜19時〜22時頃の速度低下の有無 |
| SIM購入のしやすさ | 空港・近隣店舗で当日購入できるか |
特に在校生・卒業生の生の声は、パンフレットの「高速Wi-Fi完備」という一文よりずっと当てになります。
留学エージェントの比較記事でも触れていますが、現地の設備状況を実際に見て回っているエージェントかどうかは、選ぶ際の大きな分かれ目になります。
契約前にできる自衛策


学校任せにせず、自分でも準備できることがいくつかあります。
特にポケットWi-FiやローカルSIMを予備で用意しておくと、いざという時の安心感が違います。
- フィリピンの主要SIM(Globe・Smart)を到着後すぐに用意しておく
- 寮のWi-Fiが不調な時のためにモバイルルーターを1台持参する
- オンライン会議や試験など重要な予定は、事前に学校スタッフへ回線状況を確認しておく
仕事の合間に留学を考えている社会人の方は特に、通信トラブルが仕事に直結してしまうリスクがあります。
無料カウンセリングで学校ごとの設備事情を相談してみるのも、当日になって慌てないための一つの手だと思います。



こんな声も
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
仕事のオンライン会議がある日だけ、寮ではなくカフェから接続するようにしていた
思ったより速くて拍子抜けした。学校次第で全然違うと聞いていたので運が良かったのかもしれない
夜だけ極端に遅くなり、予習動画が読み込めず困った時期があった
ローカルSIMを持っていたおかげで停電の時も連絡が取れて助かった
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
通信環境を重視すべき人、そこまで気にしなくていい人
すべての人にとって同じ重要度ではありません。
自分の留学スタイルに照らして考えてみましょう。
重視すべき人は、留学中も日本の仕事を並行して行う社会人や、オンライン英会話・動画教材での自習を重視する人です。
回線が不安定だと学習効率そのものが落ちてしまいます。
一方でそこまで神経質にならなくてよい人は、短期の休暇留学で授業とアクティビティ中心に過ごす人です。
多少の速度低下があっても、SNSの閲覧程度なら大きな支障にはなりにくいでしょう。



出発前に済ませておきたい準備の流れ


思い立ってからでも間に合う準備ですが、順番を押さえておくとスムーズです。
よくある質問
よくある質問をまとめました。
セブとマニラ、どちらがネット環境は安定していますか?
都市部ほどインフラは整っていますが、建物や校舎ごとの差の方が大きいというのが実情です。地域だけで判断しない方がよさそうです。
現地SIMは日本出発前に用意すべきですか?
空港や街中の販売店で当日購入できることが多いため、必須ではありません。ただし到着直後の連絡手段として1つは持っておくと安心です。
停電はよくあるのですか?
地域差はありますが、月に数回程度の短時間停電は珍しくないという声もあります。予備電源の有無を事前に確認しておくと安心です。
オンライン英会話の予習・復習は問題なくできますか?
多くの学校では問題なくできますが、夜間の混雑時間帯だけ動画の読み込みが遅くなることがあるようです。時間帯をずらす工夫も有効です。
まとめ|通信環境は事前確認で防げる失敗
Wi-Fiのトラブルは、英語力とは関係のないところで留学の満足度を大きく左右します。
ただし今回見てきた通り、事前に質問すべきポイントは決まっています。
寮の実測速度・回線の契約数・停電時の対応、この3つを聞いておくだけでも、当日の「まさか」はかなり減らせるはずです。
学校選びに迷ったら、マンツーマン比率やカリキュラムを比較した記事と合わせて、通信環境もチェックリストに加えてみてください。
準備さえしっかりしておけば、快適な留学生活は十分に手が届くところにあります。










