この記事を書いた人
ケンタ
元フィリピン留学エージェントとして、留学の斡旋・カウンセリング業務に携わってきました。フィリピンへの渡航歴は10回以上、セブ・マニラなど複数の都市を実際に訪れています。
TOEIC900点を保有しており、語学学習や英語力の伸ばし方についても、実体験を踏まえてお伝えできます。
「フィリピンGO!」では、こうした現地エージェントとしての実務経験と渡航経験をもとに、留学・観光・現地生活のリアルな情報を紹介しています。
友人の結婚式で見た「代父母」の数に圧倒された話

知人がフィリピン人女性と結婚し、セブの教会で式を挙げると聞いたケンタ。
式に招待され現地入りすると、新郎新婦の後ろにずらりと並ぶ大人たちの多さに驚きました。
「あの人たち全員ご家族なんですか?」と聞くと、答えは意外なものでした。
実はほとんどが「ゴッドペアレント」と呼ばれる、結婚を後見する立場の人たちだったのです。
多い時には十数組にもなるそうです。
ケンタ


そもそもフィリピンの結婚式ってどんな中身?


フィリピンは国民の8割以上がカトリック教徒とされる国。
結婚式も教会での挙式が基本になります。
調べてみると、式の構成要素も日本とはかなり違うことが分かりました。
コインの授与やベールの儀式、ロープ(コード)で新郎新婦を結ぶ儀式など、独自の演出が組み込まれています。
披露宴も日本のように2時間で終わることは少なく、半日がかりになることも珍しくありません。
歌や踊りが延々と続く様子は、まさにお祭りそのものです。
実際に招待されたら何を準備すればいい?


国際結婚カップルとして、あるいはゲストとして参加する場合の流れを整理してみました。
ひと目でわかるフィリピンの結婚式事情


費用感や規模感は日本の感覚とはかなり違います。
数字で見ると分かりやすいので整理しました。
「本当のところ」いくらかかるのか内訳を見てみる


地方の教会で挙げる小規模な式なら日本円で30万円台から可能な一方、マニラやセブの都市部でホテル披露宴付きにすると100万円を超えるケースもあります。
意外だったのは、衣装や会場よりも「食事(ケータリング)」の比重が大きいこと。
ゲストの数がとにかく多いため、料理代が総費用を大きく左右します。
見落とされがちな「家族ぐるみ」の重み


国際結婚カップルが特に戸惑いやすいのが、結婚が本人同士だけの契約では終わらない点です。
- ゴッドペアレント制度:結婚後も経済的・精神的な相談相手として関わり続ける存在で、断りにくい依頼が来ることもあります
- 親族への経済的な期待:結婚式をきっかけに親族との距離が一気に縮まり、その後の金銭的な相談が増える傾向があります
- 教会婚の重さ:フィリピンは離婚が法律上ほぼ認められていない国のため、教会婚は日本以上に「一生の契約」として捉えられています
結婚式は単なるイベントではなく、家族同士の関係が本格的に始まる合図だと考えておくと後々の摩擦が減ります。



こんな声も
編集部が一般的な傾向をもとに構成した声です。
式の規模の大きさに最初は戸惑ったが、家族に温かく迎え入れられている実感があった
ドレスコードの色指定を知らず慌てて現地で衣装を探すことになった
教会婚の意味の重さを知って、事前にしっかり話し合う必要があると感じた
ゴッドペアレントへの依頼マナーを知らず、後から失礼だったと気づいた
※特定個人の発言ではなく、編集部が一般的な傾向をもとに構成した内容です。
こんな人は準備しやすい、こんな人は要注意
文化の違いへの向き合い方で、その後の関係の築きやすさが変わってきます。
| タイプ | 傾向 |
|---|---|
| 準備しやすい人 | 親族付き合いを前向きに楽しめる、贈り物や礼儀への配慮を惜しまない人 |
| 要注意な人 | 結婚を本人同士だけの関係と捉えがちで、家族の関わりに負担を感じやすい人 |
| 要注意な人 | 宗教行事への理解が薄く、教会婚の意味を軽く見てしまう人 |
特に、フィリピン側の家族との付き合い方に不安がある方は、フィリピン人彼女の家族・親族との付き合い方を先に読んでおくと心構えができます。
よくある誤解を整理しておく
「派手なパーティーが好きだからにぎやかにしているだけ」と思われがちですが、実際は少し違います。
結婚式の規模や招待人数の多さは、コミュニティとの結びつきを可視化する場という意味合いが強いという指摘もあります。
単なる娯楽イベントではなく、社会的な信用や助け合いのネットワークを確認する儀式でもあるようです。
また「教会婚だから宗教色が強すぎて自分には関係ない」と敬遠する声もありますが、国際結婚では避けて通れない場面も多いはず。
カトリック慣習が日常生活にどう影響するかを知っておくと、式当日だけでなく結婚後の生活もイメージしやすくなります。
よくある質問
国際結婚カップルからよく聞かれる疑問をまとめました。
日本での婚姻手続きと現地の結婚式はどちらが先ですか?
法律上の婚姻手続きを先に済ませ、その後改めて教会式や披露宴を行うカップルが一般的です。順番に決まりはありませんが、書類関係は早めに動くと安心です。
ゴッドペアレントは断ってもいいのですか?
断ること自体は可能ですが、依頼された側からすると信頼の証でもあるため、事情を丁寧に説明することが大切だとされています。
結婚式にかかる費用は誰が負担するのが一般的ですか?
新郎新婦の家庭で分担するケースが多く、決まったルールはありません。事前に双方の家族と話し合っておくとトラブルを避けやすくなります。
宗教が違う場合でも教会式は可能ですか?
改宗や特別な許可が必要になるケースがあり、教会や地域によって対応が異なります。早い段階で司祭に相談しておくのが確実です。
まとめ
フィリピンの結婚式は、日本の「二人のためのセレモニー」という感覚とは少し違う場所にあります。
教会での厳かな誓い、大人数のゴッドペアレント、半日続く賑やかな披露宴。
どれも家族やコミュニティとの結びつきを大切にする文化から生まれたものでした。
国際結婚を考えているなら、式そのものより結婚後の家族付き合いをどう続けていくかを早めに話し合っておくことが、長く円満な関係につながりそうです。
手続きや費用面の全体像は国際結婚の手続き・費用・失敗まとめでも詳しく紹介しているので、あわせて確認しておくと準備がスムーズになります。










