TOEICの勉強をしていると「どんな勉強方法が自分に合っているのかな?」、「この方法でスコアアップできるのかな?」などと悩みが尽きないですよね。
今回体験談を頂いたAさんはなんとTOEICのスコアを935点を持っていますが、最初から順調だったわけではないようです。
どのような道筋で歩んできたのかお伺いしていきたいと思います。
自己紹介
最初は「900点以上のスコアを取りたい!」という目標を掲げたものの、思うようにスコアが上がらず「900点の壁は高いな…」なんて思っていました。
そんな時に「公式問題集しかやらない」勉強方法を思いついたんです。
あれこれいろんな勉強方法に手を出すことをやめて、公式問題集一冊だけを丸ごと覚えるつもりで取り組む方法へとシフトしてみました。
その結果、ついに900点以上のスコアを続けて3回も取ることができました!
この記事では、900点以上のスコアを取るために私が実践した【公式問題集を活用した勉強方法】をご紹介していきます。
自己紹介とスコアの推移
私が初めて英語に触れたのは小学4年生の時のこと。(現在30代なので、大昔の話ですみませんが…。)
父親の仕事の都合でアメリカの現地校に一年間通いました。
「なぁんだ、帰国子女か…」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、たった一年の滞在、とてもじゃないけど帰国子女とは名乗れません。
帰国し、日本語で話す機会が増えることに反比例するように英語を忘れてゆきました。
初めてTOEICを受けたのは大学生の時。スコアは700点台でしたが、そのあとはとくに勉強はしていませんでした。
社会人となり、会社のルールで2年間に一度は必ず受験しなければならなかったのでたびたび受けてみるも800点台をウロウロ。
しかし最後に860点を取ったあと、公式問題集だけを勉強する方法に絞って50点スコアアップしたことでついに900点ゾーンに突入!
860点→935点へ到達するまでのスコアの推移は、860点→910点→910点→935点。
全く同じ点数を2回取った時は、試験結果サイトのバグかな?と思いましたが。
TOEIC対策は公式問題集だけと決めた理由
試験前にいろんな問題集に手を出すのは逆効果、という話を聞いたことはありませんか?
TOEICの勉強でもこれは同じ。
TOEICの参考書や問題集はとくに種類が豊富で、目移りしてしまいますよね。
でも限られた時間で勉強するのだから、効率よく進めたいものです。
私は「TOEIC試験の基本的な部分から固めていくためにはどの問題集を使ったらいいかな?」と考えた結果、公式問題集一冊に絞ることにしました。
TOEIC公式問題集を使うメリットとは?
TOEIC公式問題集は、TOEICテストの開発機関であるETSが作成しています。
私が実感している公式問題集のメリットは次の2点。
①公式問題集で出た単語が本試験でも使われることが非常に多い点。
②リスニングパートのナレーターに違和感がなく、本番同様のリスニング練習ができる。また、音声ダウンロードも可能なので、スマホに入れれば移動中でも試験対策ができる点。
①の単語に関しては、公式問題集から自分用の単語ノートを作ったことで、本試験にも同じ単語が繰返し出ていることに気が付きました。
また②のリスニングパートに関しても公式サイトで確認したところ、本番と同じナレーターさんが読み上げを担当しているそうなんです。どうりで違和感がないはずです。
これだけでも公式問題集を使うメリットは大きいですよね。
公式問題集を使った勉強方法
ここからは実際に公式問題集を使ったリスニングとリーディングそれぞれの具体的な勉強方法をまとめます。
リスニング対策
全問通して解く
↓
間違えた問題・聞き取れなかった問題を【ディクテーション】する
↓
それでも聞き取れなかった部分や聞き取りづらい部分をもう一度聞く
↓
その一文を覚えるつもりで音読する(繰り返す)
↓
隙間時間に公式問題集のアプリを流し聞きする
ディクテーションとは、聞こえた英文を書き取ること。
私は一字一句ちゃんと聞き取れているかどうか確かめたかったので紙に書いていました。
紙に書き取らないという場合でも、聞こえてきた音声のすぐ後を追いかけるように発声していく、シャドーイングも効果的だと思います!
リーディング対策
全問を通して解く
↓
パート5・パート6(穴埋め問題)で間違えた文章をノートに書き写す。問題の選択肢もノートに書いておく。その他に分からなかった単語があればノートにまとめる
↓
隙間時間にノートを見て単語を覚える。穴埋め問題にもう一度トライ
↓
パート7(長文読解)で間違えた問題は解説を読み、分からなかった単語をノートに書いて隙間時間に覚える
↓
もう一度、時間を意識しながら全部を解く
「机に向かわなきゃ」と思うと、勉強が続かなくなってしまうことってありますよね。
実は私の勉強方法は、机に向かうのはノートに書き出す所まで。
そこから先は、ノートだけを持ち運んで隙間時間にチェックしていただけなんです。そうしないと続けられなかっただろうなと思います!
覚えられたものには印をつけて、覚えられないものはとにかくしつこく反復する。このやり方を続けました。
試験当日にもこのノートを持参し、試験に臨みましたよ。
試験本番での解法テクニック
試験当日、リーディングパートで残り時間が足りなくなってしまう方も多いのではないでしょうか?
試験時間が残り30分。長文がまるっと残っている。
諦めるのか、最後の最後まで悪あがきするのか…と言う状況を私も何度も経験しました。
ただパート7の長文読解の問題をよく見てみると、簡単に取れる問題が混ざっていたりするんですよね。
文章の中に答えが書いてあるのを見つけられさえすれば、確実に正解できるような問題があったりするので、そちらは取りこぼさないよう気を付けました。
少し邪道かもしれませんが、時間配分対策で2パターンの解き方を試してみた経験があるのでそちらについてもまとめておきますね。
問題を解く順番を変えてみた
リーディングパート開始後すぐにパート7の長文読解を解く。その後にパート5、パート6を解くという流れでやってみました。
時間に追われた状態で長文問題を見ると「ウッ…」と胸焼け起こしがちですが、これにより多少の心の余裕を持って長文問題に取り組むことができます。
ただ、分からない問題に時間をかけるより、一問でも多く取れる点を取ったほうが良いと思うので迷う問題があってもサクサク進めましょう。
この解き方は穴埋め問題が一問30秒程度で解けるけれども長文が苦手という方にお勧めです。
ちなみにパート7から始める場合は、マークシートを埋める時に別の場所に書いてしまわないよう、注意してくださいね。うっかりやってしまいがちなのは私だけでしょうか…
すべての問題を解いてからマークシートを埋めてみた
マークシートに点で印だけ付けておき、すべての問題を解ききったあとに一気に塗りつぶす、という解き方も試してみました。
リーディングパートの最後の問題までしっかりと時間を使うことができるので、その点はとても良かったです。
ただマークミスもあり得るので、そこまでお勧めしない方法です。
【あとがき】私が935点のスコアを持っていて良かったなと思う時
以上の勉強方法を実践した結果、私は無事に900点の壁をコンスタントに越えることができるようになりました。
最後に私が935点というスコアを持っていて良かったなと実感していることをまとめたいと思います。
①社内での評価が上がった
前の職場では評価の一部として認めてもらえました。
②その後、転職面接で上司世代の方々から好評→すんなり転職が決まった。
「TOEICなんて持っていても意味がない」と言う説もよく見かけますが、それでもまだまだTOEICは一つの評価方法として価値があるのでは、と実感しました。
③自分の可能性が広がる
目指していたスコアを達成できたことで、英語やTOEICに関連することで自分に出来ることがあればやりたいなと思うようになりました。今回ご縁があってこちらの記事を書かせて頂いたこともその一つです。
もちろんさらにハイスコアを目指してこれからも勉強し続けていきます。
この記事を読んで、900点越えを目指すあなたのモチベーションがグン!と上がれば幸いです。