「移住してわかったカナダで暮らすメリット・デメリット」
はじめまして。ヤマです。わたしはカナダ西部にあるビクトリアというところで暮らしています。
今回はカナダ移住者であるわたしが、実際に感じたカナダで暮らすメリットとデメリットをご紹介します。
ビクトリアはこちら!
自己紹介
ニックネーム:ヤマ
カナダ西部BC州にあるビクトリア在住。
カナダ人の夫と義母とネコ1匹とひとつ屋根の下で暮らしています。
近所のカフェで働きつつ、翻訳家を目指して勉強中です!
カナダへ移住した時期
わたしがカナダのビクトリアへ移住したのは2019年の10月です。
コロナぎりぎり前のことですね。
2016年にもビクトリアに1年間住んでいました。
このときは語学留学のため、ワーキングホリデービザを使って滞在していました。
カナダ移住のきっかけ
わたしがカナダへ移住したきっかけは、カナダ人の夫との結婚です。
夫とは、ワーキングホリデーでビクトリアに滞在しているときに出会いました。
わたしのワーキングホリデー終了後、2年間はお互いの国を行ったり来たりしました。
遠距離恋愛3年目に今度は彼のほうがワーキングホリデービザで来日をしました。
そして1年間の同棲生活を経て、日本で結婚しました。
ただ結婚したのはいいものの、夫のビザに残された時間は残りわずか。
カナダに帰国する日が刻々とせまっていたのです。
夫は日本が大好きですが、日本語が話せず仕事を見つけるのが大変でした。
このまま日本で住むのは経済的に大変だったのでカナダ移住を決心しました。
移住するまでに大変だったこと
わたしが1番大変だったと思うことは家族と離れることです。
これは精神的にかなりきました。
わたしの家族は仲がよく、わたしが長く実家に住んでいたということもあり、
別れるのがとてもつらかったです。
とくに母は「もう二度と会えない」と言って泣き崩れていました。
遠くに移住すると、友達や家族に簡単に会えなくなることを覚悟しなければなりません。
カナダ移住するために準備したもの
カナダ移住のためのビザ
わたしはワーキングホリデービザをすでに使っていたため、ワーキングホリデーは利用できませんでした。
そのため、eTA*を取得して入国してからカナダ永住権を申請することにしました。
*日本人はカナダ入国にあたり観光ビザの取得は必要ありませんが、eTA(電子渡航証明書)を取得する必要があります。eTAは取得後、同じパスポートで5年間有効です。
オンライン上で取得でき、価格は7ドルです。
eTAがあれば最長6か月まで滞在できるので、わたしはその間に永住権を申請しました。
カナダ永住権申請のための書類
カナダの永住権をとる方法はいくつかあり、自分のシチュエーションにあった方法で申請する必要があります。
わたしは夫がカナダ人なのでファミリークラスで申請しました。
永住権を申請するにあたり、提出書類を必ず調べておく必要があります。
提出書類はカナダ政府のビザ申請ページで確認することができます。
わたしが日本で用意した書類は以下のとおりです。
- 改製原戸籍
- 無犯罪経歴証明書
- 日本で一緒にアパートを借りた時の契約書
- わたしと夫の住民票
- わたしの友達や家族と夫が一緒に写った写真
アパートの契約書と住民票は、一緒に住んでいた証拠になると思い、とっておきました。
写真は永住権申請の時に重要な書類となります。
書類申請から取得まで時間がかかるものもあるので余裕をもって用意したほうがいいですね。
衣類
衣類はダンボールにいれて船便で郵送しました。
カナダでも、もちろん洋服は購入できます。
家にあるすべての服を持っていく必要はまったくありません。
ただ、華奢な体型の人はサイズの合うボトムスが少ないです。
常備薬
わたしは生理痛薬を何箱か買っておきました。
カナダの痛み止めも試したことがありますが、錠剤が大きく飲み込みづらかったです。
その他には、皮膚科で塗り薬をいつもより多めに出してもらい、それを持っていきました。
わたしは肌がとても弱く、すぐに湿疹がでてしまうのでこれがないと困ります。
カナダ移住のための貯金額
移住のために必要な貯金額は、状況によって変わってきます。
ワーキングホリデーでカナダに行くときは留学エージェントの方に「200万円ためてください。」と言われました。
結婚後のカナダ移住は夫の実家に住むことになっていたので、お金の心配はあまりいらなかったです。
移住のために特別に貯金はしませんでした。
ただし一人暮らし、もしくは家族で移住となると、ある程度貯金は必要です。
場所にもよるのですが、わたしが住んでいるビクトリアは家賃がとっても高いです。
1LDKのアパートメントのお部屋でなんと平均1600ドル(約14.5万円)もします!
シェアハウスや、ベースメントスイート*に住むと少し安くなりますが、プライバシーが少し気になります。
*ベースメントスイートは大きな一軒家のベースメント部分を借ります。キッチン、バスルーム付き。上の階とベースメントはドア一枚で行き来可能です。
その他、ビザ申請に約20万円ほどお金がかかります。(ビザ申請料、書類翻訳料、健康診断等)
カナダ永住権の申請は結果が出るまで約1年かかります。
その間働くことができるビザもでますが、どのくらいで出るか状況によるので多めに用意したほうがいいです。(わたしのときは半年ほどかかりました。)
以上のことを考えると約300万円はあったほうがいいと思います。
カナダでの生活費
わたしたち夫婦の毎月の生活費は2人あわせて約1100ドルです。
内訳 | カナダドル(1ドル=約91円) |
---|---|
食費 | 300ドル |
光熱費やインターネット等 | 480ドル |
ガソリン代 | 100ドル |
娯楽費(外食やお酒代など) | 200ドル |
わたしたちの場合は夫の実家に住んでいるので家賃は実質タダです。
部屋を借りるとすると約1600ドルの上乗せになるので約2700ドルになりますね。
家を借りると貯金はまったくできません…。
ここまでで、カナダ移住のためにした準備をご紹介しました。
ここからは、実際にカナダに暮らしてみて感じたメリット・デメリットについてお伝えします!
カナダ移住のメリット
自然豊か
ビクトリアのまわりは海に囲まれています。
まちには数えきれないくらいのビーチが点在しています。
湖や山や丘もあります。
自然豊かなので、カワウソやフクロウなど思わぬ野生動物に遭遇することもあります。
アウトドアアクティビティの環境が充実
ここに街には広い公園がたくさんあり、アウトドアを楽しむ人でにぎわっています。を入力
キャンプ場も多数で、週末にキャンプを楽しむ人も多いです。
釣りや、ハイキングができる山もありアウトドア好きの人には最高の環境です。
1年を通して過ごしやすい
カナダに住んでいるというと、「ものすごく寒いんでしょ?」と必ず聞かれます。
でも実は私が住んでいるビクトリアは、1年を通してとても過ごしやすいです。
冬はたま〜に雪がふるくらい。ふっても1〜2日で解けてしまいます。
夏も非常に過ごしやすいです。
日本の夏のように湿気がなくカラッとさわやかな日が続きます。
夏には様々な屋外マーケットがでて、夏のあいだ中お祭りのようです。
海がまいにち見られる
わたしは海が大好きなので、これは本当によかったと思います。
徒歩でいける距離にビーチがあり、いつでもきれいな景色を眺めることができます。
職場からも海が近いので、お昼休みに海を見ながらボーっとすることができます。
フレンドリーな人が多い
地域によるとは思うのですが、ビクトリアはフレンドリーな人が多いです。
全然知らない人でも、すれ違う時に「Hi!」、「Hello!」と挨拶してくれる人が多いです。
わたしはカフェで仕事をしているのですが、初めてのお客さんでも長々話してくる人が多いです。
人見知りだったわたしは最初とても戸惑いました笑
カナダ移住のデメリット
外食が高い
日本と違い、外食をするとチップを支払わなければなりません。
チップはだいたい15%ほどを食事代に上乗せして支払います。
結果的に、料理に見合わない金額を支払うこともしばしば…
そのせいか日本に帰国したとき外食をすると、とてもお得に感じます。
すぐに専門医にみてもらえない
わたしは皮膚が弱く、すぐに湿疹がでてしまいます。
日本ではすぐに皮膚科に行ってみてもらえますが、カナダでは簡単には診てもらえません。
まず、ウォークインクリニックという誰でもいける診療所にいきます。
先生に処方してもらった薬が効かなかったら、専門医に紹介してもらえます。
そこですぐ診てもらえるかというと、かなり待たないといけません。
予約制で、3か月ほど待つなんていうのはざらです。
これは移住するまで知らなかったのでショックでした。
*さいきんはコロナの影響でウォークインクリニックもしまっているところが多いです。
わたしは電話診療をしてもらったことがありますが、電話なので症状が伝わりづらく…。
結局もらった薬もあまり効果がありませんでした。
家賃が高い
前述しましたが、わたしが住んでいるビクトリアの家賃は異常に高いです。
1LDKの部屋を借りると平均1600ドルします。
ビクトリアの最低賃金は15ドル20セント。(2022現在)
フルタイムで働いてぎりぎり生活できますが、貯金はむずかしいですね。
ビクトリアは年々土地代が上がっています。
借りるどころか、家を購入するとなるとそれはもう莫大なお金が必要になります。
(わたしたち夫婦は宝くじ頼みです…。)
お風呂にはいれない
日本に住んでいた時は、ほぼ毎日お風呂に入っていましたが、カナダではシャワーですませることが多いです。
ワーキングホリデーをしていた時のシェアハウスでは、”シャワーは10分以内”というルールがありました。
お風呂好きとしては、なかなかつらいです。
カナダへの移住を検討している方へのアドバイス
カナダは移民大国なので、移民の人が暮らしやすい制度が比較的整っていると思います。
食事が心配という方も日本食レストランや、日本食スーパーがあるので安心です。
一番心配なのは、仕事と住まいです。
仕事がある都市に住めば家賃は驚くほど高く、田舎に住むと仕事はありません。
この状況を踏まえて、移住の計画をしたほうがいいと思います。
移住して思ったことですが、カナダは車社会なので、日本で運転免許を取得しておいたほうが何かと便利です。
ビクトリアには電車はなく、バスが公共の交通手段です。
ルートによっては1時間に数本しかなかったり、時間にだいぶ遅れてきたりするので、アポイントメントがあると緊張します笑
わたしは車の免許を持っていないので、日本で取っておけばよかったなと思いました。
カナダは東と西で時差があるほどの大きな国です。
場所によって気候、言葉、文化も変わってきます。(フランスが公用語の地域があります。)
フランス語が公用語のケベック州
自分はどこの地域に住みたいのか、その地域がどんなところなのか調べることをおすすめします。
長くなりましたが最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
この記事がカナダ移住へのお役に立てれば幸いです。
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