こんにちは!みみと申します。2020年7月に台湾に移住しました。現在は台湾人夫と台北でふたり暮らし、仕事はライターと日本語教師です。
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今回は自身の経験を踏まえ、ビザの申請条件・求人サイト・その他仕事探しの方法について解説します。
就労ビザ、ワーキングホリデー・ビザ申請条件
外国人が台湾で働くにはまずビザ申請が必要です。ここでは就労ビザとワーキングホリデー・ビザの申請条件についてお話します。
就労ビザ申請条件
就労ビザの場合、最終学歴によって条件は異なります。
- 高卒:実務経験5年以上
- 高専・専門・短大卒:実務経験5年以上
- 4大卒:実務経験2年以上
- 大学院卒:実務経験不問
※上記は台湾以外の教育機関を指します。
台湾の4大卒以上であれば実務経験不問です。
なお、実務経験は複数社合計しての在籍期間でかまいません。
ワーキング・ホリデービザ申請条件
外務省によると2022年現在、日本とワーキング・ホリデーを提携しているのは26か国・地域です。台湾とは2009年に提携しました。
早速申請条件を見ていきましょう。
・申請時に日本在住の日本国民であること
・査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること
→渡航時、31歳でも問題ありません。
・被扶養者を同伴しないこと
→子どもや家族を帯同しての渡航は不可です。
・以前、同一国へのワーキング・ホリデービザを発給されたことがないこと
→1つの国・地域で使えるのは1回のみ。ワーキング・ホリデー制度を使用して台湾へ行ったとしても、また制度を利用して他国へ行くことができます。
一生に1回限りと思われている方もいらっしゃいますが、そうではありません。
許可なく働くと不法労働となり労働者だけでなく雇用者も罰せられます。
3万~15万元(約12万~60万円)の罰金に加え、強制国外退去が命じられることもありますのでご注意ください。
ただし、台湾人と結婚し、居留許可を得た方は労働許可の申請は不要となります。
また、外国人が就ける職は制限されています。これは台湾国内の雇用を守るためです。
制限を設けず外国人労働者が増え、台湾人労働者の職がなくなるのは本末転倒です。
具体的には専門性を有する職種、政府の許可を受けて出資または設立する事業の主管者などであれば外国人も働くことができます。
台湾求人サイト(104人力銀行・111人力銀行)
職探しでまず思いついたのは104と111の求人サイトです。
アルバイトから正社員まで幅広く募集しています。
台湾ではどちらも有名求人サイトで、台湾人を含め多くの人が利用するサイトではないでしょうか。104人力銀行を使う人のほうが比較的多いように感じます。
104人力銀行
111人力銀行
日系企業や日本語能力を求める会社は求人情報も日本語で記載されています。
また、サイト上に履歴書を公開しておくと関連企業から連絡が入ることも。
私は一時的に履歴書を公開していたのですが、希望の業種以外からも連絡が来るようになり、公開が逆にデメリットと感じるようになってしまいました。
それよりもサイト内で自分に合う企業を探し、こちらから応募しアプローチするほうがよいと考え、早い段階で公開をやめることに。
日系人材会社(パソナ・リクルートエージェント)
パソナ台湾のHPは日本語でも閲覧できます。
またパソナ台湾は2013年から日系企業合同就職説明会「JOB博」を開催しており、「JOB博」は今年2022年で11回目です。勤務地は台湾と日本、ともにあり。
イベントには毎年約40社近くの日系企業が出展し、求人職種も総合職・営業・マーケティング・エンジニアなどがあります。
今年はコロナウィルスの影響でオンライン開催となるようです。
パソナ
パソナ台湾のHPには日本人が台湾で就職活動する際、疑問に思うQ&Aが詳しく書かれています。
就職活動について・法律について・生活について・労働ビザについての4項目があり、その中でさらに細分化されています。はじめて台湾で就職活動をされる方には使いやすいサイトだと思います。
転職サイトのリクルートエージェントは海外人材派遣事業「RGF」というグローバルブランドがあります。
残念ながら台湾への進出はありませんが、アジアでの転職をお考えの方は一度見てみるのもいいかもしれません。
「WEB面接」「電話面接」でのキーワード検索も可能なため、日本にいても面接を受けられる企業もあります。
RGF
台北掲示板
台北掲示板にはアルバイトの募集が載っています。
日本食レストランから日本語教師、天母エリアでのクリニック受付など主に日本語を使用するお仕事が中心です。
雇用形態「フルタイム」でも検索できますが、ほとんどが「パートタイム」での募集となっております。
時間給で働きたい、かつ日本語メインのお仕事希望でしたら、一度台北掲示板を見てみるのもいいかもしれません。
また、こちらのサイトは誰でも投稿可能です。個人・法人ともに可。職を探している・住まいを探している・レッスンを探しているなど、生活に関することを投稿し、閲覧者が回答してくれるシステムがあります。
その他、商品の売買、シェアメイト募集、仲間・生徒募集なども呼びかけることができます。
知り合い経由
意外と聞くのが知り合い経由です。
私自身、たまたまレストランで隣に居合わせた台湾人親子に日本語のプライベートレッスンを頼まれたことがありました。
大学受験のために日本語能力試験を勉強したいとのこと。
しかし、住んでいる地域が離れすぎていたため、レッスンは実現しませんでしたが、ひょんなことから知り合って、仕事に繋がることもあるのだなぁと実感した出来事でした。
また日本人同士での集まりでも、職を探している旨を伝えておくと紹介してくれる人がいるかもしれません。
もしくは、人材募集をかけている方が集まりに参加している可能性も。県人会や大学のOBOG会、ママ会、同年生まれの会など、台湾にはジャンルごとにたくさんの会がありますので、参加してみるのもいいと思います。
生活に関する情報交換ができる場所でもあり、私自身いくつかお世話になっています。
そして日本でも台湾でも人脈を広げておくことは大切なのですが、台湾で活躍する人は積極的でチャレンジ精神が旺盛な人も多く、数珠繋ぎでどんどん人を紹介してもらったこともあります。
活躍している人の話を実際に聞くだけでも台湾での働き方や生き方の指針など、参考になることばかりです。
就職活動をして感じたこと
サイトを使って職探しをし、面接に行ってみると掲載の条件と違うことが多々ありました。
ある台湾人の知り合いはラーメン屋のアルバイトの募集で採用され、いざ働くとなったら勤務先はうどん屋だったということも。これはラーメン屋が新形態を展開するためだったとか。
中国語力に関してはもちろんできないよりできるに越したことはありません。
中国語力はあまり問わないと募集に記載されていたものの、実際には中級以上のレベルを求められることもあり、面接で心が折れかけました。
台湾での家探しサイトにもいえますが、掲載条件が日本ほど正確ではないことが多い印象です。多少は仕方がないかもしれません。
デメリットばかりでもなく、WEB面接を取り入れてくれている企業もあり、出向く必要がないのは助かりました。
夫もWEB面接を2~3社受けており、今後さらに新しいスタイルとして定着するかもしれません。
104を中心に仕事探しをしていましたが、今の私にはフリーランスの働き方が合っているため、クラウドソーシングを中心にライター業を行っています。
まとめ
アルバイトで働くのか正社員で働くのか、また日系企業か現地企業かによっても使うサイトは変わってくるかと思います。
また、交流会や掲示板などで「こんなことに興味がある」とか「こんな仕事探している」など公言するのも効果的だと思います。
台湾での働き方は日本よりもリラックスして働きやすいという声もよく聞きます。
会社で朝ごはんを食べたり、みんなでドリンクをデリバリーしたりする会社も。
コロナの影響で日本も飲み会は減っていると思いますが台湾にはもともと日本ほど飲み二ケーション文化はありません。
そのため、就業後はプライベートの時間に充てることができます。
この記事が台湾で働きたい方のお役に立ちますように。最後までお読みいただきありがとうございました。
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