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フランスに移住するまでに準備すべきものは?フランス移住のメリット・デメリットについて

留学プラス

今回はハノイに移住した工藤さんにインタビュー形式でフランス移住に関していろいろお伺いしたいと思います!

目次

移住した時期はいつでしょうか?

2019年8月30日~現在までです。

移住したきっかけやその理由を具体的にお願い致します。

政治が近くにある家庭で育ったこともあり大学では政治学(国際政治学のゼミ)を学びました。

卒業後は行政と立法の現場で働きたいと思い、宮城県で公務員を1年半、その後衆議院議員秘書を4年勤めました。

日々住民や後援者の方々とお話をさせていただき、また選挙等とても大変で貴重な経験を多くさせていただきましたが、そうした中で自分が当たり前だと思っている「社会」は外から見たらどうなのか?という疑問が芽生えました。

まだ若いと言われる20代から30代のうちに留学、もし肌に合えばそのまま移住しようと思い、そこで仕事が落ち着いた2018年3月頃から情報収集を始めました。

私の周りにはアメリカ、イギリス、ニュージーランド等英語圏の大学に留学する友人が多かったため、その人達と差別化をはかるためにあえて英語圏は選択肢から外しました。

もともとフランス文学が好きだったことと、フランス政治に関心があったので迷うことなくフランスを選択しました。因みに当時のフランス語レベルはA1(フランス語検定3級レベル)でした笑

どの様な流れで移住できましたか?

まずは学生としてフランスへ行き、ある程度フランス語が分かるようになったらフランスで仕事を探すことを目標にしました。

しかし当時、秘書の仕事をしながらの留学準備だったため、自分で一からやるよりお金は多少掛かっても(私は10万円弱支払いました)留学専門の仲介会社を通して各種手続きをしてもらおうと思いました。

案の定お願いしてよかったと思います。国によってビザ申請の必要書類や手続きのシステムは違うかと思いますが、フランスは少し複雑なのでとても助かりました。

一人で調べてなんて面倒くさくてできませんでした。

仕事も忙しく休みも少ない私の様な方は仲介会社を通す事を強くおススメします。

言語力に関してはA2(フランス語検定準2級レベル)でしたが、何とかなるだろう!とそこは思い切って決断しました。

移住する際に準備したものは何でしょうか?

留学をすると決めてからなるべく貯金をするようにしました。

出発時点では約160万円ほどでした。フランスではビザ取得のためには615€×12か月分の銀行の残高証明が必要なので100万円は最低必要かと思います(これはもちろん国によって違います)。

また留学・移住に際してその国のどんな住居に住むのかによって準備は違ってくると思います。

私の様な学生寮に入居する場合はほとんど心配ないかと思いますが、場所によっては家具を揃えないといけなかたり、日本から持っていかなければならない物があったりなどします。

ヨーロッパは基本家具付きのアパートが多く、その点心配はいくらかなくなりますが、住居に関しては何回も確認した方が安心です。

加えて電圧が日本と海外では違うので携帯の充電器やパソコンのケーブルなどを使えるようにするために変換プラグを3つ購入して持ってきました。

今現在、毎月の生活費はどのくらい?(具体的に)

私は現在、フランス人彼女と一緒に生活をしていまして、家賃は月に(光熱費等含む)500€(日本円で6万5千円 1€130円計算)を半々で折半しています。

買い物も二人で半々で支払っていますので月に150€程。携帯料金はfree(フリー)という格安SIMを使っており、こちらは月々19.99€。それに加えて私は読書が趣味で、週に2冊ほどフランス語の本を読みますのでそちらも全て含め400~450€(5万2千円~6万弱)です。

移住してよかったことは?

移住してよかったことは3つあります。

一つ目は、フランス語が日本にいた時より格段に上達したことです。

否が応でも毎日フランス語を話さなければならないのでそこは鍛えられます。もちろんこちらにいる日本人ともお付き合いさせていただきますが、日本語で話すことはいつでもできるので、なるべく多くかかわらない程度に付き合っています。

またフランス語で話すとき「今の表現を日本語なら何て言うだろう?」と思うことが毎日のようにあるので、フランス語ももちろんですが、日本語でもきれいな日本語で話せるようになりたいと思うようになりました。

フランスにいて初めて日本語という言語の素晴らしさを感じました。

二つ目は、日本を外から見ることが出来ることです。特にオリンピック前の日本のコロナ対策についてフランスのニュースでも毎日のように取り上げられていました。

このように政治的なことに関してフランス政府はどう対応したか、対して日本政府はどうか、など比較できることはフランスにいるから出来ることだと思います。

生活面では治安の良さ、電車やバスが時間通りに到着するなど日本がとても恋しくなる時がありますが笑、フランスも移動に関しては公共交通機関が発達しているのでそこはとても便利です。

またフランスの仕事以外の自分の時間を大切にするライフスタイルは素敵だと思います。

三つ目は、プライベートな話ですが、現在の彼女と出会えたことです笑でもこれは半分冗談ではなく、フランスは移民国家なので色々な人と出会い、友達になることができるのです。

個人的な印象としてはフランスでは日本人受けはとてもいいと思います。

もちろんアジア人というくくり方をされ、「お前は中国人?」みたいに聞かれることは時々あります。

でも日本に行ったことがなくても若い子たちはワンピースやナルト等の漫画、ジブリや北野武の映画をみている方が多く、年配の方は武士道の精神や葛飾北斎の絵など日本文化に造詣の深い方が結構います。

日本人はシャイで中々自分の意見を言わないとこちらでは思われていますが、そんな私たちに多くのフランス人が興味を持ってくれています。

なので、こちらがあと一歩さえ踏み出せればフランス人だけでなく色々な国の方と仲良くなることが出来ると思います。

移住してみて大変だったことは?

大変だったことは3つあります。

一つ目は、やはり言語、言葉の壁です。ある程度のフレーズを暗記すればだれでも軽くは話せるようになりますが、言葉のニュアンスが違う場合や、深いところまで説明できない等のもどかしさは今でもあります。

母国語でもそこは難しいですのでなおさらですよね。

繰り返しになりますが、現在フランス人彼女と一緒に生活していて、たまにそこで喧嘩する時があります笑でもフランス語習得を目的にこちらに来たこともあり、そこは少しずつ慣れていくしかないと思っています。

二つ目は食生活です。私は大の米好き人間でして、最初フランスに来た時のパン、パスタ生活が本当につらかったです。

日本から持ってきたお米が少なくなるにつれて悲しくなりました。今でも時々日本食レストランで丼ぶり等を食べるとホームシックになります。

大きな都市になればアジアンスーパーがありますので、少し高いですが時々通っています。

最後三つ目は、社会全般についてです。とてもざっくりしていますが、最初は行政手続きの複雑さ。

フランスは行政手続きが本当に酷いです。

私の経験を一ついうと、ビザの更新をするときに必要書類リストを窓口で受け取り、予約を取って予約日にそれ通りに全て揃えて窓口に行ったら、ある女性職員からそのリストに書かれていない書類を提出するように言われました。

「いや、ここに書いてないのだからその書類は必要ないでしょう」と言っても「なければ私は対応できない」の一点張り。仕方なく次の日のまた予約を取ってその書類を持っていくと、今度は違う男性職員の方の対応で開口一番「この書類は必要ないからいらない」と、せっかく用意した書類をポンっと跳ね返されました笑つまり、こちらは対応する人によって結構バラバラなのです。

なんのために必要書類リストがあるのか分かりませんし、こんなこと日本では考えられませんよね。

でもこれが普通なのです笑この様なことでフランスが嫌いになる方が多いと聞いたことがあります。二つ目はやはり治安です。

移民国家のフランスはアフリカ系、アラブ系など多くの移民がいますが、たいていの都市で彼らは夜遅くまで道端や公園で大騒ぎをしています。

また窃盗も多い(特にパリ)ので夜は男性でも一人で歩くのは危険かと思います。

それと関連で、フランスはご存知のようにデモやストライキが頻繁に起こります。

なので、次の日通学路にあるごみ箱がひどい状態で溢れかえってたり、電車がストップして旅行をキャンセルしたことも一度や二度ではありません。

これは慣れますが、最初は驚きます。

これから移住したい人へ向けてのアドバイス

今回はフランスを通して私の経験を書かせていただきました。

外国に移住することはまだ遠い「夢の国」を目指しているように思ってしまう方が多いのではないかと思います。

言葉の壁や文化、生活の違いは確かにあります。

私が上記で上げた大変さは数ある中の3つに過ぎません。

でも、自分が当たり前だと思っている世界とは違う世界がこの世には存在していることが分かり、色々な点で比較できるようになると自分がまるでコロンブスになったのではないかと思えるほど衝撃を受けるかと思います。

これは3日や1週間の旅行では感じる事のできない感覚です。

人生を豊かに、人間として豊かに「人生百年時代」を生きるために海外移住を選択肢の一つに入れてみませんか?

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